永島まなみ騎手、トゥラヴェスーラでお礼の重賞取り 今度は所属の高橋康厩舎で/北九州記念
今度は自厩舎でV! 夏競馬開幕を飾る日曜小倉の北九州記念(G3、芝1200メートル、30日)で、永島まなみ騎手(21=高橋康)がトゥラヴェスーラ(牡9、高橋康)と重賞勝利を目指す。 【写真】ドレスアップした永島まなみ騎手 16日のマーメイドSでは華麗な逃げ切りで重賞初制覇。今回は所属厩舎の相棒と、恩返しの重賞タイトル奪取に挑む。 ◇ ◇ ◇ 重賞ジョッキーとなった“まなみん”が、今度は自厩舎で歓喜を分かち合う。 16日のマーメイドSでは中竹厩舎のアリスヴェリテで果敢な大逃げの末、重賞初制覇。「すれ違う人の皆さんが『おめでとう』と言ってくださって。すごくうれしくて、ありがたかったです。去年のG1(阪神JF)など何度も重賞に乗せていただいたので、この舞台で勝ちたいなと思っていました」。10度目の挑戦で、待望の初タイトルだった。 その劇勝から2日後、所属する高橋康厩舎でもうれしいサプライズがあったという。「朝、行ったらスタッフの皆さんも『おめでとう』と言ってくれて。高橋先生と、先生の奥さんからはお花のブーケをいただきました。めちゃくちゃうれしかったです」。日頃のサポートにも感謝しながら、今週は重賞奪取で恩返しする番だ。 北九州記念は、9歳馬トゥラヴェスーラと参戦。前走シルクロードS6着に続くコンビ結成だ。1、2週前と追い切りにも騎乗し、好感触をつかんでいる。「前回よりもいい状態で馬が帰ってきてくれていて。1週前の動きは先週より、もう一段良くなっていました。9歳ですが馬自体も元気ですし、バランスもすごくいいです。高松宮記念でも3着(23年)に来るくらい、力がありますからね」。デビュー前の競馬学校生時代からまたがる1頭で、永島騎手の“先生”的な役割の先輩馬だという。 「開幕週というのが脚質的にどうかですが、いつもよりポジションを取ってインで我慢できれば。どの厩舎、どの馬でも頑張りたい気持ちはありますが、やっぱり自厩舎ということで、より勝ちたいなと思いますね」。厩舎、高橋康師、そしてトゥラヴェスーラに。今度は感謝のタイトルを送る。【奥田隼人】 ◆永島(ながしま)まなみ 2002年(平14)10月27日、兵庫県生まれ。園田・姫路競馬の調教師で元騎手の父太郎さんに憧れて騎手を志す。栗東・高橋康厩舎から21年3月にデビュー。1年目は7勝、2年目は21勝。3年目の昨年は自己最多の50勝。今年は24日現在で19勝。趣味はピアノと料理、特技は水泳。好きな芸能人はSnow Man目黒蓮。159.8センチ、45.4キロ。A型。 ◆永島まなみの勝利 JRA通算97勝中、競馬場別最多は福島の26勝。新潟19勝、小倉17勝と続く。コース別では小倉ダート1700メートルが9勝で最多勝。北九州記念と同じ小倉芝1200メートルでは5勝、今年3月3日の未勝利戦では14番人気ラブカムーンを勝利に導くなど単勝回収率145%。