「台風1号」発生へ 発達しながら北上 沖縄の南で強い勢力に 動向に注意
ミンダナオ島(フィリピン)の東の熱帯低気圧は、今後、台風になる予想です。台風に変わる熱帯低気圧は発達しながら北上し、28日(火)は沖縄の南で、強い勢力になる見込みです。動向に注意。
「台風1号」発生へ 発達しながら北上 強い勢力に
1枚目の図は日本の気象庁による台風の予想進路です。 ミンダナオ島(フィリピン)の東の熱帯低気圧は、今後、台風になる予想です。台風になれば、今年初めての台風で、台風1号となります。 台風に変わる熱帯低気圧は発達しながら北上し、28日(火)は「強い」勢力になる予想です。台風の勢力は最大風速で決まり、「強い」勢力とは強い方から3番目の勢力です。
沖縄の南から本州の南へ
上の「低気圧経路予報」は、海外の気象機関の計算をもとにした進路予想です。複数の進路があるのは、計算式に少しずつ異なる初期値を投入して複数の計算を行っているからです。この手法を使うことで、取り得る誤差の範囲や傾向を見ることができます。 「低気圧経路予報」をみますと、来週、沖縄の南から本州の南を進む予想のものが多くなっています。沖縄の大東島地方を中心に雨や風が強まる恐れがあります。沖縄本島地方でも高波など影響を受ける恐れがあり注意が必要です。 今のところ、熱帯低気圧が本州に直撃する可能性は低くなっています。来週前半は本州付近に前線が延び、大雨となる恐れがありますが、この前線が南下したあと、熱帯低気圧は本州の南へ進んでくる予想です。ただ、熱帯低気圧の進む速度や進路によっては本州付近への影響が大きくなる可能性がありますので、最新の情報にご注意ください。
日本気象協会 本社 吉田 友海