【Playback箱根駅伝】第4回/早大が2年連続V!往路2位から6区で逆転して制す 東農大が3位と健闘
2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの) 第4回箱根駅伝の総合成績と区間賞をチェック!
第4回(1923年/大正12年)早大が復路で逆転!中大、東農大が2、3位と健闘
前回出場校の日本歯科医専が不出場となったため、第4回は9校で開催された。日比谷公園が消防の出初め式と時間帯が被ることがわかり、当日朝になって急きょ発着点を有楽町の旧報知新聞社前に変更。また、この大会から区間賞として表彰されることになった。 先行したのは東京高師。1区の畠山勇三が2位の東農大に2分53秒差の大差をつけて区間賞を獲得する。2区の越智治成も区間4位ながら首位をキープ。1区で4分33秒差の6位と出遅れた早大は細川曽市が区間賞の走りを見せて22秒差の2位に浮上した。 3区では目まぐるしく順位が変わる。3位でスタートした中大は山崎岩男が区間2位の好走で首位に立つ。2区終了時で5位だった明大は八島健三が区間新記録の快走で中大と41秒差の2位に押し上げた。早大は3位、東京高師は4位にそれぞれ順位を落とす。 4区では明大の川上正蔵が追い上げ、中大と同タイムの首位で5区の下村広次にタスキを渡した。5区では下村が中大を引き離し、区間新記録の快走を見せて明大が往路優勝。2位には連覇を狙う早大が2分13秒差で続いた。 復路では6区で早大の三村二郎が塔ノ沢で明大を逆転する。その後も9区の縄田尚門が区間賞を獲得するなど安定した走りを見せて早大が2年連続優勝を達成。終わってみれば、2位に13分差の大差をつけていた。 2位には往路4位から追い上げた中大。復路成績は早大に次ぐ2位と健闘した。3位は東農大、往路優勝の明大は復路5位と苦戦して4位に順位を落とした。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)
月陸編集部