「児童手当」の対象外のママ友世帯は年収1000万円超えですか?手取りも多いんでしょうか?
年収1000万円の手取り収入はいくら?
前章で年収1000万円の人でも、実際に手元にくるお金は少なくなることを解説しました。 では実際、年収1000万円の場合、どのくらいの税金や社会保険料が天引きされ、どのくらい手元に残るのでしょうか。 本章では、シミュレーション条件から、手取り収入を試算していきます。 ●夫婦+子ども1人の年収1000万円世帯の手取り それでは、夫婦と子ども1人の3人世帯のシミュレーションをみていきましょう。 試算条件は下記のとおりです。 ・夫:45歳、会社員、年収1000万円(給与所得のみ) ・妻:45歳、専業主婦 ・子ども:中学生 上記の条件から、差し引かれる税金・社会保険料は下記のようになります。 ・所得税:75万4500円給与所得金額805万円(給与所得控除195万円を差し引いたもの)-128万円(社会保険料控除)-48万円(基礎控除)-38万円(配偶者控除)=591万円591万円×20%-42万7500円(所得税控除)=75万4500円 ・住民税:60万6000円給与所得金額805万円(給与所得控除195万円を差し引いたもの)-128万円(社会保険料控除)-43万円(基礎控除)-33万円(配偶者控除)=601万円601万円×10%=60万1000円(所得割)+5000円(均等割)=60万6000円 ・社会保険料:約58万円 ・厚生年金保険料:約71万4000円 ・雇用保険料:6万円 これらを合計すると約271万円となり、そこから1000万円を差し引くと手取り額は約729万円になります。 年収1000万円と聞くと高給取りのイメージがあるかもしれませんが、実際は収入の約3割が税金や社会保険料で差し引かれており、手元に残るのは約700万円ほどです。 そう考えると、額面の世帯年収が1000万円超えゆえに、児童手当の対象外になるのはやや不平等に感じるかもしれません。