『スリクソン』初のMAXモデル、『スリクソンZXi MAX』ドライバーを試打解説。「ミスヒットに強い」は本当か?【ガチ試打計測・動画あり】
打感と弾道を見ての感想は 癸生川:球が凄く弱くなるね。 小島:それは何をもって“弱い”とするの? 距離なのか方向なのか。方向は範囲内に行く感じはする? 癸生川:範囲には行くね。 小島:スピンアクシスは13.5度とまあまあ右に傾いているんですけど、でも20ミリのヒールヒットですから、確かに方向は(曲がりの)許容範囲と思います。 このヒールヒットのデータを基に、小島プロがクラブフィッティングの大事なポイントをレクチャーしてくれた。 「ヘッドスピードが遅い人は、打ち出しの高さを確保に注目したほうがいい。逆にスピードが速い人ほどスピン量を減らすところを注目してもらいたい。これがフィッティングの大原則です。今回のヒールヒットで見ると、HS38m/sで20ミリヒールにズレたミスヒットに対して、確かにスピン量は3964rpmと多いけど、でも高さとしてはこれくらい(降下角が40度以内)で収まっているわけですから、このドライバーのミスの寛容性は高いといっていいです」
センター、トウ、ヒールのデータを比較
芯で打ったナイスショットと、トウとヒールで打ったミスショットのデータを比較することで、『スリクソンZXi MAX』の寛容性を小島プロが検証した。 「スピン量は、センターが3329rpm、トウが2769rpm、ヒールが3964rpmですが、数値の変化は一般的かなと思います。降下角度は3つの数値が30~40度の範囲に収まっていますから、これも適正と言っていい。距離に関してはキャリーはそれほど変わらないが、トータル飛距離になるとセンターが220.7ヤード、トウは転がるので225.0ヤード、ヒールは10ヤード落ちて210.5ヤードです。しかし、20ミリヒールに当たっても芯でとらえた球との差が10ヤードですからね。これは充分に寛容性は証明されたと思います」
まとめ
最後に、『スリクソンZXi MAX』のオススメゴルファー層を教えてもらおう。 癸生川:このドライバーはとにかく曲がらないので、「曲がらないなら振れる」、「振れれば飛ぶのに」と考えている人にお勧めです。 小島:まさに『MAX』の名に相応しく、曲がりづらいドライバーです。スピン量は少ないモデルではないので、ロフトやシャフト、ソール側のウェイトなどで調整をしながら、いろいろ試しながら選んでもらうといいと思います。 みんなのゴルフダイジェストYouTube・みんゴル試打班「ガチギアトラック」では、この『スリクソンZXi MAX』のロフト9度と10.5度で、それぞれの最適スピード帯を探る検証もしているので、そちらもぜひ視聴して、クラブ選びの参考してもらいたい。 ※2024年10月21日11時36分、一部加筆修正しました。
みんゴル
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