1Wは50グラム台が流行りのようだけどアイアンシャフトの重量に流行りはある?
ドライバーシャフトが50グラム台ならアイアンシャフトは105グラム前後がベスト
では、ドライバーシャフトの主流が50グラム台に移行してきた現代はというと、アイアンシャフト重量は105グラム前後が非常に良いとされています。近年、スチールシャフトもカーボンシャフトもこの辺りのラインアップが増えてきたのはまさにこのドライバーの軽量化に合わせたものと言って間違いありません。代表的なスチールシャフトで言えば、「NSプロモーダスツアー105」や「ダイナミックゴールド105」、カーボンシャフトで言えば「トラヴィルアイアン105」や「ラウネアイアン105」、もちろんこれ以外にも多くのシャフトが登場しています。これらの全ては50グラム台のドライバーシャフトとの流れを考慮して設計されており、私のフィッティングでもそういった方に試打してもらうようにしています。 まとめになりますが、ドライバーからアイアンまでの連動性は絶対に無視できません。練習場でそれぞれのクラブを数回打てばある程度真っすぐ打つように調整出来ますが、コースでは当たり前ながら1球勝負です。前に打ったクラブの感覚と全く違うクラブで打つと、ミスになり易いのはある意味で必然と思って下さい。今回は重量をメインにお話ししましたが、もちろんこれだけでは不十分です。硬さ、長さ、調子などクラブの流れの重要性は他にもあります。自分のキャディバッグの連動性が気になる方は、一度トータルフィッティングを受ける事をお勧めします。
【解説】石井 建嗣(いしい・たけし)
香川県丸亀市で「ゴルフショップイシイ」を営むクラブフィッター。フィッター界の第一人者である浅谷理氏に師事し、クラブ&パターフィッター、TPIインストラクター、ゴルフラボ公認エンジニアの資格を持つ。ゴルフはHDCP「9.9」の腕前だが、自身のプレーより他人のクラブを“診る”ことに喜びを感じる職人肌。出演するYouTubeチャンネル「ズバババGOLF」では軽快なトークで人気を集める。
石井建嗣