プレジデンツカップでトム・キムの言動が物議 米国選抜「誠実さを失った」
9月に行われた米国選抜と世界選抜の対抗戦「プレジデンツカップ」は米国の勝利で幕を閉じたが、トム・キム(韓国)の言動が行き過ぎていたとして論争が続いている。 【画像】グリーン上でボールをとり替えるってアリ? キムは試合中、ガッツポーズや大きな声を上げるなどの“オーバーリアクション”が目立ち、批判が出ていた。米ゴルフウィークなどによると、キムのキャディを務めたポール・テソリ氏は「米国チームのメンバーが、トムに対して暴言や個人攻撃を行う場面を何度か目撃した」と話した。 初日に行われたフォアボール戦では、イム・ソンジェ&トム・キムがラッセル・ヘンリー&スコッティ・シェフラーと対戦。3&2で大敗したが、プレー中にキムは米国選抜チームのプレーが終わる前に次のホールに移動するなどの態度をとったために口論が起こったという。キムの一連の言動に対しては、米国副キャプテンのケビン・キズナーが米ゴルフチャンネルで「ゲーム戦術をやり過ぎ、スポーツマンシップの限界を超えて誠実さを失った」と非難。スカイスポーツ解説のポール・マッギンリー氏は「無礼な行為」と断じた。 キムは批判に対して、当初「米国チームが我々に暴言を吐いた」と発言して“火に油を注ぐ”状態になったが、最終日のシングルス戦を終えて米国キャプテンのジム・フューリックらを訪れて弁明。「(自分の発言が)こんなにネガティブに捉えられるとは思っていなかった。もっとうまく説明すべきだった」と謝罪したという。 テソリ氏はこれまでウェブ・シンプソンのキャディを務め、2000年にはビジェイ・シン(フィジー)のキャディとしてプレジデンツカップに出場。「結局、(批判した米国選手は)普段はそんな性格の人物ではないし、トムはうまく対処した。これもトムにとっては勉強になる経験」と話した。 シェフラーとキムはもともと仲が良く、シェフラーは初日の対戦を終えて「楽しいゲームだった。互いに競い合うのを楽しんでいる」と話していた。