円高懸念でも、日本株の業績下方修正リスクは「限定的」だ
史上最大の下げを記録した8月5日の日本株。7月に割高だった株価は足元で修正されている(写真:ブルームバーグ)
いよいよ8月相場も終わりだ。振り返ると、この8月は歴史に残る月となった。 8月5日には1987年10月のブラックマンデー翌日の下げを超える、史上最大の下げ幅を記録した。その前営業日、8月2日の大幅安も含めれば2日間合計で日経平均は6667円安という未曽有の暴落劇を演じた。 しかし、戻りも早かった。史上最大の下げとなった8月5日の翌日、6日にはドテン、史上最大の上げ幅を記録。その後も順調に回復基調を辿って、日経平均は7月につけた高値から8月5日につけた安値までの下げ幅に対して、半値戻しを達成。その後もさらに3万8000円台半ばまで上昇し、テクニカル指標のフィボナッチ・リトレースメントの戻りメドである61.8%戻しもクリアしている。
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広木 隆