"若返る日本"、景気循環は繰り返し再び「投資される国」に
四季報オンライン
2025年は国内外で“激動”が待ちかまえる。 経済・金融のスペシャリスト3人が今年の日本経済と株式相場を大胆に占う新年特別企画。第1回は、大和証券チーフテクニカルアナリスト兼テーマリサーチ担当ストラテジストの木野内栄治氏だ。2025年の日経平均株価は、年央に標準的には4万5000円、アップサイドとしては最高4万8000円まで上昇する可能性がある。一方で、2026年には最悪のケースでは3万1000円というひどい相場展開になるリスクをはらんでいる。2025年は前半と後半で様変わりの様相となりそうだ。 国内では7月に参議院議員選挙があり、その前(あるいは同時)に衆議院議員選挙がもう一度行われるかもしれない。経験的に、国政選挙に向けて日経平均のPBR(株価純資産倍率)は1.5倍くらいまで上昇する。東証の市場改革などにより0.1倍くらい底上げされているので、1.6倍まで上昇してもおかしくないだろう。 そうすると、足元の財務状況を勘案するとPBR1.6倍で4万3000円台だが、2025年半ばにはさらに純資産が改善しているので2000円ほど上振れし、4万5000円ぐらいまで上昇してもおかしくないことになる。 さらに、いまの日経平均は上下6000円ぐらいの値幅で変動しているので、4万2000円を抜けたら4万8000円をつけてもおかしくない計算になるイメージだ。
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木野内 栄治