日本が誇る“JAXURY”を世界へ発信 パレスホテル東京で踏み出した第一歩
日本の美意識が生み出す
時代の求める“ラグジュアリー”
同アワードに協力する講談社は、ライフスタイル誌「フラウ」で毎春、受賞ブランドにフォーカスした特集号を発行している。JAXURY特集の編集を統括する吉岡久美子氏は、「多くの人が想像するラグジュアリーといえば、目のくらむような、圧倒されるようなきらびやかさ。だが今の時代に求められる豊かさとは、必ずしもそれだけではないはず。例えば、本物だけが漂わせるようなオーセンティシティー(普遍性、本来性)や、それに触れることで本当の自分でいられるような心地よさ。自然と調和しながら長い歴史と共に積み上げた日本の美意識こそがまさに、今求められている“ラグジュアリー”ではないか。その価値を発信していくべきだ」と話す。
訪日客が増加する今を、ジャパン・ラグジュアリーの本質と魅力を世界に広める好機と捉える。ホテルステイの優雅な時間の中で、日本の優れたモノ・コトを「体験価値」として提供する今回の宿泊プランは、その第一歩となる試みだ。JAXURY委員会理事で美容ジャーナリスト・エッセイストの齋藤薫氏は、日本古来の文化である「茶の湯」を引き合いに出し、「モノだけでなく、空間と時間を含めた3次元で人を包み込み、癒し、多幸感を与える。そんな日本の文化と『美の力』を広める草の根運動に、今後も継続して取り組んでいきたい」と語る。