今年の新卒社員の「チャットの返信」が遅すぎます。業務に支障が出るので「休みの日でもすぐ返信」と言っているのに守りません。今どきの若者ってこれが「普通」なんでしょうか?
休日のチャット返信を求めない体制作りが大切
労働基準法にも違反せず、またはパワハラにもならずに、休日にチャットの返信を求めることは難しいというのが結論です。24時間働くことが美徳とされた時代は、確かにありました。しかし、現在は仕事とプライベートは分けるべきという価値観が大切にされており、上司自身や会社の考え方もそうした価値観に合わせる必要があります。 やるべきことは「新人がすぐにチャット返信をするように指導する」ではなく、「休日にチャットをみなくても業務に支障が出ない体制を作ること」です。常に部署内の業務内容を共有できる仕組みを作ったり、休み前の業務の引き継ぎを徹底したりすることで、休日にチャットのやり取りがいらない環境づくりが求められています。 それでもトラブルの発生でどうしても緊急連絡が必要になることがあるかもしれません。そういった場合でも、本当に休日中に連絡する必要があるかをしっかり検討した上で、部下のプライベートを優先した対応を心がけましょう。 休日の連絡は緊急時に限るというルールを作り、その緊急時となる基準を決めておくことで、働きやすい職場が作れるはずです。 出典 厚生労働省 労働条件・職場環境に関するルール e-Gov法令検索 労働基準法 厚生労働省 労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン 執筆者:浜崎遥翔 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部