MotoGP日本人ライダーの戦い【第5戦フランスGP】:Moto2小椋藍がチーム移籍後初の表彰台で見せた笑顔
佐々木歩夢、Moto2で初の完走を果たす
佐々木歩夢は決勝レースを22位で終えた。開幕戦カタールGP、第2戦ポルトガルGPは転倒リタイア。ポルトガルGP後に受けた両腕の腕上がり手術のため、アメリカズGPを欠場した。スペインGPでは走行したが、土曜日のプラクティス2で転倒し、その影響で決勝レースを走れなかった。フランスGPの決勝レースが、Moto2クラスにステップアップした今季、初めての完走となった。 「金曜日はフィーリングがすごく悪かったし、自分の走り方も悪かったけど、土曜日はフィーリングがよくなりました。今日のレースはもう少しいけた気もするけど、転びたくなかったし、完走を目指しました。まだまだ改善しなくちゃいけないところもあるし、自分の乗り方に(バイクが)合っていないところもあります。ここがほんとのスタートだと思うので、一歩一歩前にいけるよう頑張ります」
Moto3山中琉聖がトップ集団で走行、7位でゴール
2戦連続で4位獲得を獲得している山中琉聖(MTヘルメット – MSI)は、フランスGP決勝レースでも終盤まで表彰台を争うトップ集団で走行した。ただ、表彰台争いがもつれた最終ラップに3コーナーで一人に抜かれ、その後、さらに後退。7位でゴールした。 レース後、山中は「(最終ラップで)二つ順位を落としてしまったのは完全に自分のミスでした。レースはミスなく終えるのがいちばんのカギです。前回もミスからトップグループと離れてしまいましたし、今回もそのミスで二つ順位を落としてしまいました。次戦はミスなく、毎周的確な走りがしたいです」と言って、表彰台獲得へ力を込めていた。 鈴木竜生(リキモリ・ハスクバーナ・インタクトGP)は、スタートで後退したことが響き、9位だった。 「(スタート以降)思うように序盤で順位を上げることができなかったです。なんとか第2集団の前に出て、第1集団を追いかけていったんですが、追いついたのがラスト3周だったので、最後に順位を上げることができずに終わってしまいました。ただ、前戦の(アクシデントによる)ノーポイントからしっかりトップ10以内に戻っているので、もちろん満足はしていませんが、納得の結果にはなりました」 レース中、コースをショートカットしたと判定されてロングラップ・ペナルティ(※)を課された古里太陽(ホンダ・チームアジア)は、1回目のペナルティ消化で白線にタッチし、2回目のロングラップ・ペナルティを消化せねばならず、最終的に14位フィニッシュだった。 「ペース的には最後まで悪くなかったので、残念ですね。予選もチームとしてミスがあって、決勝では僕のミスがありました。ウイーク通してミスがあった週末でした。でも、フィーリングとしてはよくなっています。ミスがなければいいウイークになっていくんじゃないかと思います」 次戦、MotoGP第6戦カタルーニャGPは、5月24日から26日にかけて、バルセロナ‐カタロニア・サーキットで行われる。 ※ロングラップ・ペナルティ: レース中に課されるペナルティ。コースに設定された特定のエリアを通過しなければならない。通常のコースよりも大回りとなるため、ペナルティを消化するとラップタイムは数秒ロスとなる。
伊藤英里_Eri Ito