50歳夫婦、〈子2人の大学進学〉で家計ピンチ…「月4万円の保険料、なんとかならないか?」⇒必要な保障に絞れば、保険料は月額「約1.5万円」に【お金のプロが回答】
教育費で家計がピンチ!50代前半のケース
---------------------------------------------------- ●家族構成 夫:50歳、会社員 妻:50歳、パート 子ども:18歳、17歳 ●悩み 「二人の子どもが大学生になります。教育費がダブルでかかってくるので、家計はかなり厳しい! できるだけ節約したいところです。保険は5年前に見直しをしましたが、それでも月に4万円の保険料を払っています。これ、なんとかなりませんか。」(夫、50歳・会社員) ---------------------------------------------------- 【回答】必要な保障に絞ると、大幅な節約に 月額4万円の保険料は負担が大きいですね。加入中の保険は組立型総合保険で、保険料は比較的高めです。さまざまな特約がついていますが、ムダな保障も多いといえます。家計のリスクを考え、必要な保障を整理してみましょう。 子どもたちが独立するまで、死亡保障は必須です。教育費がピークの時期にがんにかかって収入が減っては困りますから、がん保険も必要です。まずは、大きなリスクに対しての備えを確保しましょう。こうして保障を2つに絞ると、月々の保険料は約1万5000円に抑えられます。毎月2万5000円の節約です。家計の負担が減り、赤字から抜け出すことができるのではないかと思います。 さらに、そろそろ定年を見据えて、老後資金の準備に取りかかる年代でもあります。たとえば、月1万円でもiDeCoかNISAで積み立てを始めておきましょう。そして、余裕ができたときには掛金を限度額いっぱいまでにし、老後資金を増やしてはいかがでしょうか。 横川 由理 FPエージェンシー代表、CFP®、証券アナリスト、MBA(会計&ファイナンス)。お金の知識を広めることをライフワークとして、ファイナンシャル・プランニング技能士資格取得講座、マネー講座、執筆などを中心に幅広く活動している。 著書に『老後にいくら必要か?』『50歳からの資産防衛術』(すべて宝島社)、『大切な人を亡くしたあとのお金のこと手続きのこと』(河出書房新社)、『保険 こう選ぶのが正解! 2024-2025年版』(実務教育出版)、『知らないだけで損をしている! インフレってなに?』(自由国民社)など多数。 長尾 義弘 ファイナンシャルプランナー、AFP、日本年金学会会員。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。 著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『こんな保険には入るな!』(廣済堂出版)、『お金に困らなくなる黄金の法則』『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『老後資金は貯めるな!』『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(すべて河出書房新社)、『運用はいっさい無し!60歳貯蓄ゼロでも間に合う老後資金のつくり方』(徳間書店)、共著に『金持ち定年、貧乏定年』(実務教育出版)など多数。
長尾 義弘,横川 由理