【外食の冷凍食品】「ロイヤルデリ」新ブランドを2025年夏に追加へ、「ロイヤルホスト」の人気メニューも/白岩社長インタビュー
〈食品物販全体を中核戦略事業として展開へ〉
――ECでの販売状況は。 ECサイトの販売も堅調だ。新規会員登録数は2023年に比べ1.5倍となった。更なるブランド認知の向上は必要だが、着実な動きを見せている。 ――小売店での販売状況は。 販売店の数は少しずつ伸びている。最近ではスイートポテトなど数品を、一部エリア限定で大手コンビニの棚に置いてもらうことも決まった。スーパーでの販売も着実に伸びつつある。 ――湯せん調理などをレンジ調理対応に変更することは検討しているか。 一部商品で進めつつある。今は電子レンジ調理に対応したスープの開発を進めており、そこから将来的にはカレーなどの展開もできればと思う。来年のリニューアル時にはひとまず販売できるようにできればと思う。 ――ワンプレート商品の展開は。 今後は、ピラフやオムライスなどの飯物は製品化が可能だと思っている。機内食で培ってきたノウハウがあるので、「ロイヤルホスト」のメニューを機内食の製造技術を活かしてワンプレートとして仕上げられると考えているので、そういう部分での検討も進めたい。来年には何らかの形で実現できたら良いと思っている。 ――今後注力する取り組みは。 我々は食品物販全体を中核戦略事業としてテコ入れしていく。その中で最も重要になる取り組みが、冷凍食品の「ロイヤルデリ」だ。リニューアルや新商品の投入などを進めて、現在の売上から倍増できるよう進めていく。 また、ロイヤルグループの共通アプリ「MyROYAL(マイロイヤル)」との連携も来年以降に実施できればと思う。「ロイヤルホスト」、「てんや」での食事や「リッチモンドホテル」への宿泊で貯まったポイントを、ECで活用できるようにしたい。反対に、ECでの購入で貯まったポイントを食事などでも活用いただけるようにできればと思う。ポイントの相互利用のみならず、それぞれのブランドをつなぎ、より付加価値の高い顧客体験価値を目指す。 リニューアルも含めて、「ロイヤルデリ」における食品物販の認知をしっかりと高められれば、ECやスーパーなどでの外販での販売増にもつながっていくのではと考えている。 「ロイヤルホスト」が出店できているエリアは当然限定される。出店していないエリアにはEC販売で商品をお届けし、そしてお客様にロイヤルグループの商品がもっと届けられるように物販の展開を進めることも検討したい。
食品産業新聞社