北村一輝“浅岡”が最後まで癒しの存在だった…スピンオフ熱望の声<わたしの宝物 最終回>
松本若菜が主演を務めるドラマ「わたしの宝物」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第10話が12月19日に放送され、最終回を迎えた。つらく切ない展開が繰り広げられてきた中で「唯一の癒し」と話題になった喫茶店のマスター・浅岡(北村一輝)。最終回でもその存在感は変わらなかった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】美羽(松本若菜)と宏樹(田中圭)が見つけた幸せな答え ■男女3人のもつれあう感情を描く“ひりつく大人の恋愛ドラマ” 本作は、夫以外の男性との子どもを、夫との子と偽って生んで育てる「托卵(たくらん)」を題材にした、ひりつく大人の恋愛ドラマ。大切な宝物を守るために悪女になることを決意した1人の女性とその夫、そして彼女が愛した彼、3人のもつれあう感情を完全オリジナル脚本で描く。 托卵という禁断の選択をする主人公・美羽を松本、美羽の夫で大手商社に勤める優秀な会社員だが家庭では美羽にキツく当たり、モラハラまがいの発言をたびたび浴びせている神崎宏樹を田中圭、美羽の中学生のころの幼なじみで、学生時代からお互いに思いを寄せていた冬月稜を深澤辰哉(Snow Man)が演じる。 ■宏樹の心を癒し、背中を押した浅岡 美羽へのモラハラは、会社でのストレスが大きな原因だった宏樹。それを救ってくれたのが、喫茶店のマスター・浅岡だ。宏樹の心を癒し、本当の心の内を見透かすような的確なアドバイスもする様子が、視聴者を魅了した。 最終回でも、離婚の前に娘の栞と3人で最後の面会をしたいと美羽を呼び出し、その場所に娘の実父である冬月を行かせた宏樹のことを浅岡が思いやった。「一生間違いを起こさないヤツなんていねぇんだぞ。そのあと立派にさ、お前、栞ちゃんの父親やってたじゃねぇかよ」。 その後、美羽と別れた冬月が「俺は、あの子の父親じゃありません。美羽さんがそう言いました」と宏樹に伝えに来た。それを聞いていた浅岡は「似たもん同士だねぇ。わがまま言わず、人のことばっか考えてさ。どこ行っちゃったんだろうね?自分のホントの気持ちってのは」とつぶやくのだった。 ■北村一輝“浅岡”のスピンオフ希望の声 宏樹は、後日改めて会いに来た冬月の「あなたが栞ちゃんのお父さんです」といった言葉と共に、浅岡の「自分のホントの気持ち」にも背中を押されたはず。美羽と離婚はせずに、栞の成長を一緒に見守っていく決意をした。 宏樹に「俺、離れられませんでした」と報告された浅岡は、「お前だけじゃなくて、栞ちゃんもだろ。生まれて半年の赤ちゃんだってさ、あんなちっちゃい手してさ、一度つかんだら離さない。お前の心までがっつりつかんでたってことだよ」とうれしそうに話した。 実は視聴者の間で、浅岡を演じている北村一輝はクセのある役もこなせる名優であることから、裏切りやひと波乱を起こすかもしれないと予想されてもいた。それが最後まで宏樹の心のよりどころとなったことに、「最後の最後までいい人だった」「マスターは最後まで癒しだった」「マスターだけが終始救いだったわ」と安堵し、「名言集ほしい」という声も。 宏樹が帰り際に「今度、浅岡さんの話、ゆっくり聞かせてください」と言うと、「俺の話?いいよいいよ、長くなるだけだから」と返した浅岡。宏樹がいなくなると、スマホを取り出し、誰かに連絡をした。「あ、もしもし?元気?あ、いや、ちょっと声聞きたくなってさ…」と話し始めたところでシーンが終わってしまったが、相手は離れている、あるいは別れた家族だろうか。数々の深みがある言葉を繰り出した浅岡の人生を宏樹同様に聞いてみたいと、SNSには「マスターのスピンオフください」「“マスターの過去”ってストーリーで続編希望します」といった投稿が寄せられた。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部