【年金密着】老朽化著しい“都会の限界集落”『桐ヶ丘団地』に住む人々の年金の“リアル”を直撃!「年金では生活できない」「米は高くてマズい!」「そっちにもこっちにも不満だらけ」…それでも笑顔で生活続けるワケ
しかし、かつてのにぎわいは薄れ、さみしくなった桐ヶ丘団地の周辺。 (桐ヶ丘団地の住民) 「この桐ヶ丘団地は、日本で一番、年寄りが多いの」 「年寄りばかりになっちゃった(笑)昔は、結構子どもがいっぱいいたのよ。だから、楽しかったのよね」
一方で、先ほどの82歳の女性が教えてくれたのは―。 (桐ヶ丘団地の住民) 「こんな状態ですけど、私たち住民は元気です。ここは毎週、週替わりで、各サークルがバザーをやっています」
■団地では隣近所の付き合いが皆無…でも、皆が笑顔になる秘密は週1回の“バザー”「こういう付き合いはすごく必要」
毎週、火曜日の朝。さみしい雰囲気だった団地に、次々と集まってくる高齢者たち。皆が集まったところで、まずは健康維持のため体操をして、体を動かします。
その後、手作りの品などを持ち寄ったバザーでは、我先にと掘り出し物を探していました。 (バザーに来た人) 「手作りコースター、3枚で100円。ステキね!」
(バザーに来た人) 「団地では、隣近所の付き合いはありません。だから、こういう付き合いは、すごく必要だと思います。うふふ(笑)」 桐ヶ丘団地がにぎやかになる毎週火曜日、高齢者の皆さんも自然と笑顔になります。
■不満続々…年金受給者たちのリアル「生活できない!」「そっちにもこっちにも不満だらけ」
そんな中、桐ヶ丘団地に30年以上暮らしているという小坂京子さん(84)に話を聞きました。10年ほど前にご主人が亡くなり、今は一人暮らしだといいます。 Q.年金は受け取っていますか? (『桐ヶ丘団地』在住30年以上・小坂京子さん) 「はい、厚生年金です。お父さんが亡くなったから、遺族年金は一か月十数何万になる。自分のと合わせて、生活は何とか(笑)お父さんのおかげで」 Q.家賃は、一か月いくらですか? (小坂さん) 「みんな違うんですよ。私は3万円ぐらい払っています」 そんな小坂さんのご自宅へ、いつもの“お茶飲み友だち”と一緒にお邪魔させていただきました。
団地の老朽化に伴い、新しく建てられた建物に引っ越した小坂さん。間取りは、ダイニングキッチンを挟むように洋室が2部屋と和室という3DK。都営団地ということで収入に応じた家賃となり、小坂さんのお宅は月々約3万円だといいます。
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