いま注目のNPO50 日本を動かし社会を変える、新たな主役
シングルマザーの自立を支援
■こまちぷらす|理事長・森 祐美子 団体概要|豊かな「対話」や「参加」「かかわり」が生まれるカフェ型の居場所を運営。その実践を研究機関との連携で体系立て、国内外に発信・展開。また、多様な主体が子育てにかかわるプラットフォームとしてウェルカムベビープロジェクトを発足、推進。日本初おむつ自販機等も誕生している。 もり・ゆみこ◎出産直後に感じた育児の孤独感やその後救われた経験から、2012年トヨタ自動車を退社し、母親友達と団体設立。19年チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞入賞。 ■CALL4|共同代表・谷口太規、丸山央里絵 団体概要|日本初の「公共訴訟」を支援するウェブプラットフォーム。同性婚や選択的夫婦別姓訴訟、人質司法など社会課題の解決を目指す訴訟を約70件掲載中。裁判費用のクラウドファンディングや訴訟資料データベース等を通じて、司法を用いたソーシャルチェンジへの市民参加を促している。 たにぐち・もとき、まるやま・おりえ◎谷口は2019年より弁護士法人東京パブリック法律事務所代表。丸山は『ゼクシィ』編集長を経て独立。クリエイティブディレクションを担当。 ■サービスグラント|代表理事・嵯峨生馬 団体概要|経験やスキルを生かした社会貢献活動「プロボノ」によるNPOの課題解決支援を全国で展開。実績は累計2000件に達する。社会参加プラットフォーム「GRANT」構築など、企業や行政、学術機関とも協働し、多様な主体が境界を越えて協働する社会の仕組みを開発・運営。 さが・いくま◎シンクタンク研究員を経て、2005年サービスグラントの活動開始。09年NPO法人化。Global Pro Bono Networkの一員として設立より参画。 ■サンカクシャ|代表理事・荒井佑介 団体概要|2019年設立。虐待などの影響により、親を頼れない15歳から25歳くらいまでの若者に対して「居場所」「住まい」「仕事」の3つのサポートを提供。24年、代表の荒井が経済同友会・インパクトスタートアップ協会・新公益連盟の「共助リーダー・アワード2024」を受賞。 あらい・ゆうすけ◎大学時代からホームレス支援や学習支援に携わる。高校進学後に、中退、妊娠出産等でつまずく子たちを多く見た経験を元にNPO法人サンカクシャ設立。 ■CRファクトリー|代表理事・呉 哲煥 団体概要|「コミュニティマネジメント塾」をはじめとした組織運営支援セミナー・イベントを主宰、東京都大田区・中央区など自治体協働での地域コミュニティ支援事業を展開中。上智大学との共同研究による組織診断ツール「コミュニティキャピタル診断」やコミュニティ研究・実態調査も実施。 ご・てつあき◎1974年生まれ。2001年独立・起業しコミュニティ運営・支援事業を開始、05年CRファクトリー設立。著書『コミュニティマネジメントの教科書』。 ■SET|理事長・三井俊介 団体概要|東日本大震災をきっかけに岩手県陸前高田市や岩手町など県内各地で都会の若者と田舎の住民の方との交流を通したソーシャルキャピタルを耕す活動を行う。結果、移住者が増え、ソーシャルビジネス、政策起業、文化事業など数多くの取り組みが市民協働のもとで誕生している。 みつい・しゅんすけ◎1988年生まれ。法政大学卒業後、陸前高田市に移住。陸前高田市議を経験。ほか2NPO団体の理事。共訳書『政策起業家が社会を変える』。 ■全国こども食堂支援センター・むすびえ|理事長・湯浅 誠 団体概要|むすびえは「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる。」をビジョンに、1. 各地でこども食堂を支える地域ネットワーク支援事業、2. こども食堂支援を行う企業・団体との協働事業、3. こども食堂の実態を明らかにし普及・啓発する調査・研究事業を展開。 ゆあさ・まこと◎1969年生まれ。社会活動家。東京大学先端科学技術研究センター特任教授、経済同友会会員、こども家庭庁「こども家庭審議会こどもの居場所部会」委員。 ■LivEQuality HUB|代表理事・岡本拓也 団体概要|DVや離婚で住まいを失ったシングルマザーの自立へ、快適な住まいを低価格で提供するLivEQuality事業。別法人にて物件の取得・管理を行う大家業と連携し、日々の不安への相談対応、支援団体・市役所・弁護士・医師等との協働で、地域で助け合えるつながりを提供。 おかもと・たくや◎公認会計士としてPwCで企業再生に従事後、複数NPO経営を経て、父の急逝で家業・千年建設を承継。コロナ禍にLivEQuality事業を設立。 ■わははネット|理事長・中橋惠美子 団体概要|1998年より子育て当事者発の子育て支援活動を展開。地域密着の子育て情報誌や子育てひろばの創設のほか、子育てタクシーを発案。全国に広がる。民設民営で中心市街地商店街に0歳から100歳まで楽しめる多世代交流木育施設として讃岐おもちゃ美術館も設立、運営。 なかはし・えみこ◎1968年香川県生まれ。地元短大卒業後、大成建設勤務。結婚を機に退職、県外での出産・子育てを経て、社会がもっと子育てに優しくならなければと目覚める。