人気!強気!タマキ! 与野党からラブコール受ける国民民主の玉木代表、立民には冷たく…
自民、公明両党の衆院過半数割れを受け、国民民主党の玉木雄一郎代表の永田町での〝人気〟が急上昇している。与党側から政策や法案ごとに連携する「部分連合」を呼び掛けられる一方、野党側からもラブコールを受ける。玉木氏は令和2年に衆参13人の国会議員で国民民主を立ち上げて4年間、少数政党の悲哀を味わってきたが、他党と〝強気〟の交渉に臨んでいる。 【写真】「玉川さん、取材しないでしゃべるな」国民・玉木氏、連立入りの思惑巡りコメンテーターに苦言 「すっかり時の人になったな。なんであんなに若者に人気あるのかね…」 立憲民主党幹部は30日、玉木氏率いる国民民主が政局の中心として連日メディアに取り上げられる状態をうらやましそうにつぶやいた。実際、衆院選後の玉木氏は大勢の番記者を引き連れ国会内外を颯爽と歩く。 衆院選では公示前の4倍となる28議席に増やし、比例代表では全11ブロックで議席を獲得。与党は衆院過半数を維持できず、野党第一党の立民も過半数を得られなかったため、与野党ともに多数派となるには国民民主がカギを握る。 「われわれが投じようと投じまいと結果は変わらない。そうであれば、『玉木雄一郎』と書くのが一番適切だろう」 玉木氏は30日、特別国会で行われる首相指名選挙への対応について明言した。31日に予定されている自民、国民民主の両幹事長らによる会談を経ても対応は「変わらない」と強調した。 議席増が玉木氏を強気に変えた。玉木氏は長年訴えてきた政策実現の絶好の機会とみて与野党に高めの要求を突きつける。政策ごとに連携する「部分連合」に向けて協議を続ける自民には、ガソリン暫定税率の見直しなど党の看板政策の実現を要求。玉木氏は「われわれとして重視している政策だ」と迫った。 一方、同じ民主党を源流とする立民には冷たくあしらう。党首会談を打診したが断られた立民は、「野党の盟主」としてのメンツを失った。玉木氏は立民側の狙いが首相指名選挙での協力要請だったため断ったと説明。政策協議であれば「会いますよ」と余裕の表情を見せた。(深津響)