【ラグビーW杯】日本代表が戦うサモア代表とは
日本が戦うプールDは、イングランドが頭ひとつ抜け(突破濃厚)、チリの敗退が確定。準々決勝進出に向け、残り2戦は日本、アルゼンチン、サモアの三つ巴となりそうです。 今回は、日本時間の29日(金)早朝に日本代表が対戦する相手・サモアについて現地フランスから山本紘之アナウンサーが紹介します。 フィジー、トンガと並び、南太平洋の強豪と称されるサモア。豊かな自然、おいしい魚、年長者を敬う文化、“おもてなし”の精神を持ち合わせている点など、日本人と通ずるものも多くあります。 W杯には1991年の第2回大会から9大会連続の出場。最高成績は91年と95年のベスト8。99年にはウェールズ、2001年にはオーストラリアを破るなど、ここぞの強さも持ち合わせています。 ただ直近5大会は、予選プール敗退が続き、思うような成績を収められていません。
■強豪国の元代表が名を連ねるサモア
サモア代表に追い風となっているのが、2022年1月から適用された「代表資格規定」の改正です。 『選手、または親・祖父母の誰かがその国の生誕』『最初の代表チームでの最後の試合出場から36か月以上経過』などの条件を満たせば、代表チームの変更が可能となったのです。 これにより新たにサモア代表に加わった選手が4人います。 1人目は、元オーストラリア代表で19年W杯では司令塔としてプレーしたクリスチャン・リアリーファノ。そしてニュージーランド代表50キャップ(出場試合数)で15年W杯優勝経験を持つ巨漢チャーリー・ファウムイナ。同じくオールブラックスで15キャップのスティーブン・ルアトゥア。4人目が、前回W杯でオールブラックス(ニュージーランド代表)として4試合に出場したリマ・ソポアンガです。 こうして名前を挙げただけでも、サモアが4年前より、一段と力をつけたことが分かります。 現状、ソポアンガとファムイナが負傷によりベンチ外ですが、ほか2選手は健在です。