山口まゆ、ターニングポイントになった中学生の妊婦役。“若き演技派”と称されるほどの反響も「あれを超えるように頑張らなきゃ」
中学生時代から数々の映画、ドラマに出演し、演技力を高く評価されてきた山口まゆさん。 【写真を見る】14歳のドラマデビュー作『昼顔』を語る山口まゆさん 『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)、映画『くちびるに歌を』(三木孝浩監督)、『アイムホーム』(テレビ朝日系)、『コウノドリ』(TBS系)、『未来への10カウント』(テレビ朝日系)、映画『樹海村』(清水崇監督)など多くの作品に出演。2024年3月16日(土)には主演映画『ブルーイマジン』(松林麗監督)の公開が控えている。
オーディションで木村拓哉の娘役に
2015年、山口さんは木村拓哉さん主演ドラマ『アイムホーム』に出演。このドラマは工場の爆発事故に巻き込まれ、過去5、6年間の記憶を失った主人公・家路久(木村拓哉)が、わずかな記憶とポケットに入っていた10本の鍵を元に過去の自分を探ることに…という展開。 山口さんは、久の元妻・香(水野美紀)の娘で反抗期のすばる役。久と血は繋がっていないが、以前はなついていたという設定。 「『くちびるに歌を』の打ち上げのときに、事務所の社長から『オーディションに受かりました』という報告を受けて、ものすごく驚いた記憶があります。 というのも、オーディションの最終メンバーにいた子たちが、いろいろな作品に出ているような子たちばかりで、自信がなかったんです。100%落ちたと思っていたので、受かったと聞いて本当にびっくりでしたね。すごくうれしかったです。 それで、母親がSMAP世代なので、ものすごく喜んでいました。『木村さんの娘役?』みたいな感じで(笑)」 ――撮影はいかがでした? 「木村さんは大スターなので、毎日緊張していました。でも、木村さんご自身は、壁を作るような方ではないので、娘としてすごく親しく接してくださって。私が座っていたら、後ろにもたれかかってきたりとか、そういう触れ合いがあって、だんだん家族の雰囲気になっていった感じがしました。本当に感謝しています」 木村さん演じる主人公・久は、記憶が失われている5年間で離婚し、再婚もしているのだが、その記憶がない。そのため、元妻の家に帰り、すばるの洗濯物の下着を畳んでいたりして、すばるにブチ切れられるシーンも。 「今だから言えますけど、私はクランクインの日に高熱を出していて…。あの下着のシーンのことも正直、あまり記憶にないんですよ(笑)。 『くちびるに歌を』の全国キャンペーンの次の日にインで、本当に緊張していたんですよね。それで知恵熱みたいな熱を出しちゃって。だから全然記憶がないんです(笑)。 でも、段取りで私が言ったことに対して木村さんがおもしろおかしく返してくれたりしたことは覚えています(笑)」 ――テレビで見ていかがでした? 「下着のシーンは、恥ずかしいとしか思ってなかったです(笑)。何かもうドキドキでしたね。『私がここにいていいのかな?』という感じでした」 ――ドラマを見ていましたが、堂々としていて度胸がいい方だなと思っていました。 「いえいえ、結構緊張していました。心の中では『やばい!やばい!やばい!』って(笑)」