山口まゆ、ターニングポイントになった中学生の妊婦役。“若き演技派”と称されるほどの反響も「あれを超えるように頑張らなきゃ」
役者はいろんな経験ができる
『コウノドリ』で“若き演技派”と称されることになった山口さんだが、自分ではあまり実感がないという。 「私自身は、お芝居の上手い下手というのは、正直あまりわからなくて。お芝居は誰でもできると思うし、みんな日常でお芝居をしていると思うんです。 だから、経験とか積み重ねももちろんありますけど、タイミングとか運、そういうものがすごく大事なんだろうなと思います。 『演技派』と言われるとうれしいですけど、全然まだまだだと思っています。これからもどんどん人生経験を積んでいかなきゃいけないなって思っているので、その肩書きに乗っかれるように頑張ります」 2017年、山口さんは『相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』(橋本一監督)に出演。7年前に英国で発生した日本領事館の集団毒殺事件とともに闇に葬り去られていた誘拐被害者・瑛里佳役を演じた。 ――この作品も難しい役でしたね。自分がそうとは知らずにお茶に入れた毒で、多くの命を奪ってしまったのではないかと苦悩しながら生きてきた少女で。 「本当にそうですね。もしかしたら自分がみんなを殺してしまったかもしれないっていうような思いを抱えながら生きているなんて、すさまじい人生ですよね。 あの年齢での台本の捉え方とかもあるだろうし、今やるとしたらまた全然違うかもしれませんが、あのときに経験させてもらったことを今後に活かしていけたらいいなと思います」 ――撮影で印象に残っていることはありますか? 「水谷(豊)さんも反町(隆史)さん、鹿賀(丈史)さんも、自分が生まれる前から活躍されている方々ですし、『相棒』も長く続いている作品なので、そこのプレッシャーはすごくありました」 ――出来上がった作品をご覧になって、いかがでした? 「『この中に私がいていいのか?』ということをずっと考えていましたけど、あのときの自分なりに精いっぱい頑張れたのかなとも思います。 私はごく普通の家庭で育った子どもですが、すごいところに連れていってもらったり、高校生にして銃を持ったり…いろんな経験をさせてもらえて(笑)。いろんな経験ができるのは、役者のおもしろいところだと思います」 2018年には、日本大学芸術学部映画学科に進学し、学生生活と仕事を両立することに。 次回は、木村拓哉さんと『アイムホーム』以来、7年ぶりの再共演となった『未来への10カウント』(テレビ朝日系)、山田杏奈さんとW主演の映画『樹海村』(清水崇監督)、2024年3月16日(土)に公開される主演映画『ブルーイマジン』の撮影エピソードも紹介。(津島令子) ヘアメイク:美樹(Three PEACE) スタイリスト:梅田一秀