レゴがブロックだけで「復活⇒快進撃」を遂げた必然 グローバルのマーケティング責任者を直撃
デジタルとリアルはそれぞれユニークな体験だが、子どもたちは両方を1つの大きな体験ととらえていて、私たちもその流れにしっかりと乗ることができている。 ■リアルの領域でのイノベーションは最優先事項 ――デジタルへ展開する中でも、レゴブロックならではの価値を意識しているということですね。 そういった視点は私たちにとって最優先事項というくらい重視している。要するに、どれだけリアルな世界でのポートフォリオをしっかりと展開できるか、リアルの領域でブロックにイノベーションを盛り込むことができるか、というところだ。
レゴブロックで遊ぶ、何かを作るという過程で得られる満足感、達成感、喜びは格別なもの。とくに子どもにとっては、リアルに作ることで問題解決の力や想像力も養われる。そしてまた、何か起きたときの“レジリエンス“の力も身につけられるのではないか。これは子どもたちの未来のためにも大事なことだ。 私たちは毎年だいたい400ほどの新商品を出し続けているが、必ず新たな機能や色展開、パーツ、デコレーションなどを付けることを重視している。イノベーション力を持ちながら、新たなカテゴリーやプラットフォームをこれからどう展開できるのか、常に考えていきたい。
武山 隼大 :東洋経済 記者