日本初公開の標本も!超圧巻の「巨大恐竜展 2024」体験レポート!
■第2章「恐竜の巨大化」――きょ、恐竜が!動いたー!?!?
恐竜が……ん? 動いているし、なんだか低いうなり声が聞こえる! これは一体!?
こちらは株式会社ココロが制作した、約15m、スピノサウルスの「恐竜ロボット」。ティラノサウルス以上のサイズにまで達したと言われており、尻尾がひれのようになっている恐竜で、背びれのような部分も目立ちます。 遊泳に適した形状だったとする研究が2020年に発表されましたが、未だ謎に包まれている恐竜なんだそう……。 このロボットは水中で泳ぐ姿を再現していますが、顔の形や歯の鋭さ、体の凹凸や腕のムチっとした太さはワニにも似ていますよね。
■第3章「ティタノサウルス類:最も大きな恐竜たちのくらし」――全長約37メートル!!「パタゴティタン・マヨルム」の迫力!
本イベントの目玉、まさに「巨大」な全身復元骨格標本が現れます!
この恐竜は「パタゴティタン・マヨルム」。大英自然史博物館から初来日したそうですが、アルゼンチンのパタゴニアで見つかった前期白亜紀の竜脚類・ティタノサウルス類で、今のところ「パタゴティタン・マヨルム」一種のみが知られているのだそうです。 ちなみに、「パタゴティタン・マヨルム」は“パタゴニアの巨人”という意味で、ティタノサウルス類の中でも世界最大級の竜脚類! 生きていた時の大きさは全長約37m、体重は約57トンあったとされています。 首も尻尾も長く、154cmの私が見上げてみると……首が痛くなる! 口があんぐり空いてしまうほど、大きい!
体験型の展示では、卵から生まれ、厳しい環境を生き抜いて成長していく姿も追っていくことができますが、大人になったパタゴティタン・マヨルムが歩くたび地響きが! 体内の作りや当時食べていた植物、また歯や足の構造なども細かく学べるので、パタゴティタン・マヨルムについて詳しくなれること、間違いなしです。
■第4章「さまざまな竜脚類」――同じ「類」でもこんなに違うの!?
「竜脚類」は、長い首と尻尾や太い四肢というプロポーションを持っている恐竜たちですが、 ジュラ紀から白亜紀の末までで、世界各地で300種類以上が見つかっており、実は様々な違いがあります。 ここでは、ティタノサウルス類以外の、世界各地で見つかった竜脚類の骨格やロボットをじっくり観察することができます。