【食品のサブスク】すべてのモノ・人に優しい選択を|世良マリカのサステナブック
私なりのサステナビリティ
――サステナビリティに関心を持ったきっかけを教えてください。 父が国連の職員で、幼少期にコンゴ民主共和国に住んでいたことがきっかけです。サステナビリティという言葉が広く知られる前から、途上国の開発に興味を持つようになりました。当時、具体的に格差を感じていたわけではありませんが、自分の日常生活の裏には、全く異なる世界が広がっているという認識はあったように思います。 また、子どもの頃から“もったいない”と思う気持ちを大切にしてきました。自分で物を買うようになってからは、「どちらの方が長く使えるかな?」と考え、メリットを基に選択しています。学校での学びも併せて、徐々にサステナビリティへの意識が根付いてきました。
――注目しているサステナブルな企業・ブランドはありますか? ファッションでは、アフリカ(ガーナ・ケニア)での雇用や教育の機会を創出しているCLOUDYや、生産者や環境に配慮しているGrow Organicなどに注目しています。こういったブランドに目を向けることで、消費の背景にある問題を知ることができ、自分の意識が変わっていく感覚があるんです。 私はサステナビリティに関する情報を能動的に集めていますが、今では多くの企業やブランドが積極的に情報を発信してくれています。受動的でも情報に触れる機会が増えていることは良いことですよね。
――SDGsといわれても何から始めればよいのかわからないという方に、まずやってみてほしいことはありますか? そして、私たちはサステナビリティとどのように向き合うべきだと思いますか? ペットボトルでも牛乳パックでも、不要になったときにそれをゴミと捉えるか、資源と捉えるかで、その後の行動が変わってくると思います。モノとの向き合い方を見直し、消費の一歩先のことを考えてみてほしいです。 私自身、何から取り組めばよいのかわからなくなったこともありましたが、まずは気づいたことから始めてみることが大切だと思います。トライ&エラーを繰り返す中で徐々に方向が見えてくるはずです。 そして、すべてのモノに思いを巡らせる優しさが必要ではないでしょうか。自分にとって気持ちの良い選択をすると同時に、つながっている人たちにとっても良い選択を心がける。想像できる範囲で構わないので、優しい選択を積み重ねてほしいです。