驚くほどの中毒性? ローバー・ミニ(Mk6・7) UK中古車ガイド 理屈抜きの楽しさ
新車時代のAUTOCARの評価は?
やっぱり、ミニは魅力的だ。運転は楽しく、今でも変わらず個性的。燃費は抜群に良いし、どこへでも連れて行きたくなるような敏捷性もある。歴史的価値も高い。今後も、まだ売れ続けるに違いない。(1989年8月23日)
オーナーの意見を聞いてみる
ニール・バージェス氏 「クイックシルバーにブラック・ルーフの、1993年式ミニ・クーパーに乗っています。1997年に盗難車として発見され、部品が外された状態で購入しました。ミニは、驚くほど中毒性の高いクルマですよ」 「最初のミニは、サーキット用に改造しました。ラリーにも出ましたけど。ノーマルのインジェクションでも充分戦えるんです」 「それは今でも所有しており、コーギーのミニカーのモデルにもなりました。最近はレースから引退し、家族の一員のように愛されています」
購入時に気をつけたいポイント
■エンジン エンジンオイル漏れに注意。シールやガスケット類の劣化は想定できる。定期的にオイル交換されて来たかも確かめたい。 クラッチペダルを踏む度に、エンジンが停まってしまう症状に悩むオーナーがいる。これは、オルタネーターやバッテリーの接触不良、燃料系の詰まりが原因かもしれない。バッテリーの電圧不足でも、エンジンは不調になりやすい。 エンジンマウントが劣化すると、アイドリング時や加速時にシフトレバーやクラッチペダルへ振動が伝わる。エンジンが滑らかに吹け上がるかも、予め確認したいポイント。 ■ブレーキ ピストンやキャリパーは固着しがち。ブレーキを掛けた時にまっすぐ進まなかったり、キーキーと鳴く場合は、その可能性がある。ブレーキが効き始めるまで、ペダルの遊びが多すぎるのも良くない。 停止時にブレーキペダルへ力を込め、フロアまで踏み込めるか確かめる。奥まで届かない場合は、機械的な不調が疑われる。 ■電気系統 ステレオやスターターモーター、ヘッドライトに電気を供給する配線が、劣化し擦り切れる場合がある。これが切れると、基本的に運転できなくなる。この配線はステレオユニット後方にあり、状態は定期的に確かめたい。 ■ボディ ローバー・ミニのボディやシャシーの鉄板は、初期型より薄い。前後のサブフレームやドア、フロントピラーとスカットル、給油リッドの周辺、バンパー、フロアマットの裏側などが錆びていないか観察したい。ヘッドライト内部の湿気も、望ましくはない。 塗装は、劣化し気泡のように浮いてくる。多くは完璧ではない再塗装か、塗膜の間に雨水が侵入することが原因といえる。酷い場合は、修理した方が良いだろう。 ■インテリア 車内に雨水が侵入していないか、フロアなどを点検したい。ラバーシールの劣化などが原因で、ドアやセンターピラー付近から雨漏りしがち。サンルーフが備わる場合は、そのラバーシールの状態も要確認。