マヂラブ村上、自宅トイレで泣く日々 「小さくて弱い存在を慈しもうという気持ちがやっと育った。犬はすごい」
うちの子ベストショット②「結構この伸びた体勢でいる」
――物理的な変化はもちろん、村上さんの場合、精神的な変化がすごく大きそうですね。 くむと暮らすようになって、いろんな感情が生まれました。よその犬でもめちゃくちゃかわいいと思うようになったし、なんなら「触ってもいいですか?」って聞いちゃうし。 ――以前はしなかったことですか?
トイレに飾った写真を見て泣くようになった
しなかったと思います。いや、ポーズでやっていたかも。一緒にいる人に動物が好きな人なんだと思われたいから笑顔で接するみたいな感じだったんですけど、今は犬がかわいくてしょうがないです。 ……泣いてしまいますもんね、ふと犬を見て。奥さんもそういうことがあるって言ってましたけど。「いなくなんないで~……」とか思ったりして。 家のトイレにあるちょっとした棚みたいなところに、僕、奥さん、くむが旅行先でご飯を食べてる写真が置いてあるんですけど、そのくむが「わーい!」みたいな顔をしてて。たまに手に取って見てるんですけど、そうすると泣いちゃう。今も思い出して泣きそうです。 やっぱりねぇ、犬って、ただ「好き! 楽しい!」で動いてる。それがきれいというか、眩しい。打算もあるのかもしれないですけど、純粋に見えちゃうんですよね。かわいいですよねぇ。 ――犬って心を豊かにしてくれますよね。 そのおかげで子どもにも優しくなった気がします。僕、苦手だったんです。でも、自分よりも小さくて弱い存在を慈しもうという気持ちがやっと育った気はします。なかったですもん、そういう気持ち。 子供は泣いたり、だだをこねたりするじゃないですか。大人からすればわがままに見える行動も、そうしたいんだからそうしてるんだって思うようになったというか。器が広がった感じがしますね。……犬ってすごいです。偉大ですよ。かわいいだけじゃないっすよ、あいつらは。くむと暮らすようになって、僕も成長してちょっとだけいい奴になってきてると思います。 ――面白いですね。相方の野田さんも、以前お話を伺った際に同じようなことを言っていました。 (笑)。あ、言ってました? ――はむはむのおかげで、人間になれたと。