男がゼニアについて知っておくべき5のコトとは?
ゼニアにおいて知っておくべきこと②「カシミヤからシルクまで品質重視の自社一貫生産」
名前問題が解決したところで、その魅力にさらに迫りたい。ゼニアの生地は、創業から現在に至るまで原毛の買い付けから紡績、染色、生地に織り上げるまで一貫して自社のファクトリーであるラニフィーチョ ゼニアで行っている。得意とするのは、やはり繊維の王様と言われるカシミヤ。同ブランドが買い付ける内モンゴル産のカシミヤ原毛は、数あるテキスタイルメーカーの中でも最高品質と称される。 また2009年には、1932年の創業以来、質の高いシルク織物を生産するテッシトゥーラ ディ ノヴァーラ社をグループの傘下に。カシミヤやウールと共に、シルクにおいても世界屈指のブランドとなった。さらにはレザーにおいても一家言あるのがここの凄み。歴史あるなめし工場でなめされたベビーカーフはセカンドスキンと呼ばれ、実にきめ細かくソフト。それでいて強度にも優れるという特性から、トリプルステッチ™︎スニーカーなどに採用されている。カシミヤからシルク、さらにはレザーまで。ゼニアなら日常で世界最高の素材を楽しめる。
ゼニアにおいて知っておくべきこと3「新しいロゴに込められた深い意味」
昨今のファッション界はサスティナブルへの取り組みが命題となっているが、ゼニアは早くから自然保護の取り組みを行なってきた。それが、1993年に開設されたオアジ・ゼニアだ。これは北イタリアのビエッラアルプスに設けられた自然保護区のことで、その面積は約100k㎡と広大だ。創業者エルメネジルド・ゼニアがトリヴェロに設立されたウール工場の周囲に植林を行なったのがきっかけで、オアジ・ゼニアにはこれまで50万本以上の植林が行われ、生態系の保護役割を果たしている。
2021年にリブランディングが行われた際に新たなロゴが採用されたが、オレンジに黒いストライプをシンプルにあしらったそのロゴは、自然保護区のオアジ・ゼニアの中を走る232号線を表現したものとなっている。 それらの精神からインスピレーションを得て展開されるのが、オアジカシミヤコレクション。豊かな自然をイメージさせるナチュラルな色合いに染められたジャケットやニットなどに使われるカシミヤは、2024年からすべて生産者まで辿れる完全なトレーサビリティ認定を掲げる。また、残布などをなるべく発生させないよう生産体制の見直しも敢行。それは、自社一貫生産体制なればこそだ。サスティナブルな取り組みは、もはや企業だけでなく一般の生活においても馴染みある課題になった。ファッションを通じて日常の中でサスティナブルを意識できれば、環境にとって良いだけでなく、心の満足も得られるはずだ。