1日中家の「換気扇」が回りっぱなしになっています。電気代は大丈夫なのでしょうか?
換気扇をつけると室内の空気が循環し、快適に過ごせます。最近は24時間換気システムを備えた住宅も増えています。1日中換気扇をつけておくことにはメリットがある一方で、電気代が気になる方もいるでしょう。 今回は、換気扇を回しっぱなしにしたときにかかる電気代や電気代を節約するポイントなどについて紹介します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
1日中換気扇を回したままでかかる電気代
1日中換気扇を回しているときの電気代を計算してみましょう。電気代は消費電力の大きさによって異なり、風呂場やキッチン用の換気扇は30ワット程度、トイレ用は2ワット程度です。 また、1時間あたりの電気代は、公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会の目安単価である31円/キロワットアワーを使用します。 ●風呂場・キッチン用換気扇/30ワット 消費電力30ワットの換気扇を1日(24時間)回したときの電気代は約22.32円です。 ・22.32(円)=30(ワット)÷1000×31(円/キロワットアワー)×24(時間) 1ヶ月(30日と仮定)では約670円かかります。1年あたりでは約8040円です。 ●トイレ用換気扇/2ワット 消費電力2ワットの換気扇を1日(24時間)回す場合、電気代は約1.48円かかります。 ・1.48(円)=2(ワット)÷1000×31(円/キロワットアワー)×24(時間) 1ヶ月(30日)回しっぱなしにしたときの電気代は約44.6円です。1年では約535.6円です。
換気扇を回しっぱなしにするメリット
換気扇を回しっぱなしにすると電気代はかかりますが、カビや結露、においなどを防げるメリットがあります。 ■カビや結露の対策になる 換気扇を回しておくと室内に湿気がたまりにくくなるため、カビや結露の予防につながります。とくに、風呂場やキッチンの使用後に換気扇を回す習慣がある人は多いでしょう。 しかし、換気扇を切ると空気の動きが少なくなるため、カビが生えてしまうこともあります。カビや結露をしっかり予防するには、換気扇を回しっぱなしにするほうがいいでしょう。 ■においが部屋に残らない 常に換気されることで嫌なにおいが部屋に残らないこともメリットです。換気扇を回さない場合、キッチンやトイレなどのにおいが家全体に広がってしまうこともあります。一度ついてしまったにおいを消すには時間がかかるため、いつも換気扇を回しておくのがおすすめです。 ■花粉やハウスダストが排出される 換気扇を回しっぱなしにすると、アレルギーの原因となる花粉やハウスダストを家の中にためずに排出できるメリットもあります。花粉は窓を開けたり、外に洗濯物を干したりするだけで入ってきてしまいます。 換気扇をつけて外気と循環させることで、室内に入り込んだ花粉を外に出しましょう。また、日常生活を送るだけで発生するハウスダストの滞留も防げます。