死体損壊容疑で逮捕され、送検される平山綾拳容疑者=2024年4月22日午前8時1分、東京都品川区の大崎署、友永翔大撮影

　栃木県那須町で4月、会社役員夫妻の焼損した遺体が見つかった事件で、警視庁と栃木県警の捜査本部は11日、死体損壊容疑で逮捕された建設業の平山綾拳（りょうけん）容疑者（25）=埼玉県越谷市=を殺人容疑で再逮捕した。仲介役とみている。捜査関係者によると、「夫妻を殺害し、遺体を燃やすよう指示された」と供述しているという。 【構図】6容疑者の役割　男が訴えた夫妻とのトラブルとは 　捜査本部は他に、夫妻の長女の内縁の夫で首謀者とみる会社役員の関根誠端（せいは）容疑者（32）=東京都世田谷区=ら男5人を死体損壊容疑で逮捕している。6人が共謀して夫妻を殺害したとして、他の5人も今後、殺人容疑で再逮捕する方針だ。6人が逮捕された事件は殺人容疑での立件に至った。 　捜査本部によると、平山容疑者の逮捕容疑は4月15日深夜～16日未明、他の5人と共謀し、東京都品川区の空き家のガレージで宝島龍太郎さん（55）と妻の幸子さん（56）=東京都千代田区=の首を絞めるなどして殺害したというもの。 　捜査関係者によると、平山容疑者は、指示役の佐々木光容疑者（28）=住所、職業不詳=から「4月上旬ごろ、夫妻を殺害して遺体を燃やすよう指示された」と供述。事件に使われた車やガソリン、携行缶を事前に準備していた。幸子さんの頭には殴られた傷があり、平山容疑者の車からは幸子さんの血痕がついたハンマーが見つかった。