空海の「ゆずみそ」作り 大阪・盛松寺
本堂に漂うユズの香り。大阪府河内長野市の盛松寺で19日、弘法大師空海ゆかりの「ゆずみそ」作りが行われた。江戸時代からの冬の風物詩で、21日の「終い弘法」で参拝者に200個を配る。 この地を訪れた空海が疫病に苦しむ人々を救うために製法を伝えたとされ、寺が建立された18世紀初期に始まった伝統行事。 信徒らはこの日、切り落としたユズから取り出した果肉をまな板に載せ、包丁でたたいて滑らかにし、みそと混ぜてユズ皮の中に戻した。 住職の高橋成明さん(55)は「冬至に食べると元気でいられるといわれます。このみそで元気に過ごして」と話した。