鈴木誠也、打撃データでも『復調の6月』 傑出したミート力で最速打球初速はメジャー上位3%入り【MLB】
◇28日(日本時間29日) MLB ブルワーズ4―2カブス(ミルウォーキー) カブスの鈴木誠也外野手(29)は敵地でのブルワーズ戦で10号ソロを放つなど4打数1安打、1打点3三振。試合は同じナ中地区首位のブルワーズに敗れ、チームの地区最下位は変わらなかったが、鈴木は打撃データ上でも「復調の6月」を示している。 今月24試合で5本塁打、OPS・907、wRC+(リーグ平均を100で換算した得点創出力)152は、いずれも今季ベスト。好調だった3/4月(15試合で3本塁打、OPS・893、wRC+149)をいずれも上回り、不振にあえいだ5月(18試合で2本塁打、OPS・604、wRC+73)からV字回復している。 カギは「強い打球を打つこと」にあるようだ。大リーグ公式データシステムのスタットキャストによると、打球初速(EV)の平均92・9マイル(約149キロ)はメジャー全体でも上位5%のエリートレベルで、最速EV115マイル(約185キロ)に至っては上位3%だ。 さらに「EV95マイル(約153キロ)以上の『ハードヒット』率」51%も、上位8%に位置している。今季から詳細なデータが収集が開始された平均バットスピード72・9マイル(約117キロ)自体は上位33%であることを考えれば、ミート力の傑出ぶりがうかがえる。 これらの数値は年を重ねるごとに向上している。デビューした2022年から平均EVは上位37%→17%→5%、最速EVは上位25%→6%→3%、ハードヒット率は上位42%→16%→8%といずれも進化を遂げている。(写真はAP)
中日スポーツ