大谷翔平、決戦前日会見で笑いを誘った一言「もう忘れました」 怒りを爆発させた前夜のプレー 切り替えの大切さを説く
ドジャースの大谷翔平選手が10日(日本時間11日)、2勝2敗で迎えるパドレスとの地区シリーズ最終第5戦を前に本拠地ドジャースタジアムで記者会見。前日の試合で三塁塁審の手に打球が当たったことにより自身が本塁で憤死したプレーについて「もう忘れました」と答え、笑いを誘った。 大谷が感情をむき出しにしたのは四球で出塁した四回のプレーだ。次打者ベッツの中飛に好判断で二塁へ進んだ後、3番T・ヘルナンデスの打球が三塁線を破るのを見て、三塁を蹴って本塁に突入した。 ところが、打球は三塁マチャドのグラブをかすめた後、三塁塁審の左腕に当たって落ちる。打球が抜けたと思い込んだ大谷はエベル三塁コーチの制止を振り切って本塁へスライディング。右脚を懸命に伸ばしたが、わずかに届かず。本塁上で呆然とした表情を見せた。ベンチに戻って詳細を知った瞬間、鬼の形相で怒りを爆発させた。 三塁塁審に向かって感情をあらわにしたように見えたが、大谷は「もう忘れました」と言って笑いを誘うと、「いいことも悪いこともほとんど忘れてるんで。(1号3ランを含む2安打で勝利に貢献した)1戦目の全体的な感じも忘れてるし。短期決戦は特に、終わったことは、全部終わったあとに振り返るという感じなので。本当にあした勝つことに全部集中している」と、第5戦への気持ちの切り替えが完了していることを明かした。