「スモールラグジュアリーホテル」訪日客の新たな受け皿に 低い参入障壁も人の確保課題
米ヒルトンは「そわか」など世界570軒超のホテルが加盟する「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド」(SLH)と提携。自社公式サイトを通じてSLH加盟施設が予約できる態勢を敷き、多様化するニーズへの対応強化を狙う。
スモールラグジュアリーホテルの活況について、ホテルジャーナリストの井村日登美氏は「外資勢が五つ星に位置づける大型ホテルを日本で増やしていることへの対抗姿勢の表れでもある」と説明。その上で「世界の旅行者のうち上位3%のハイエンドトラベラー(富裕旅行者)を満足させるには本物のもてなしができるスタッフが欠かせず、参入障壁は低い半面、高度人材をどう獲得できるかが生き残りのカギになるだろう」と指摘している。(田村慶子)