楳図かずおさん、78歳の時の長編映画監督デビュー作『マザー』“地元”吉祥寺で追悼上映
10月28日に88歳で亡くなった漫画家の楳図かずおさんが、生前住居を構えたゆかりの地、東京・吉祥寺にある映画館・アップリンク吉祥寺にて、あす15日から追悼上映が決定した。上映されるのは、楳図さんが78歳で長編映画監督デビューを飾った、唯一の監督作品『マザー』。公開以来10年を経ての再上映となる。 【画像】楳図かずおさんと愛之助の2ショット 地元民にはおなじみ、トレードマークの赤白ボーダーシャツで吉祥寺の街を歩く楳図さんの姿は、つい半年ほど前までよく見られ、吉祥寺に愛された漫画家だった。 そんな楳図さん自ら原案・脚本も手がけた本作は、今まで多くの読者を魅了してきた楳図作品の創造の秘密を解き明かす自叙伝的なストーリー。現実と幻想の狭間で繰り広げられる、恐ろしくもせつない最恐ホラーにして、これぞウメズ・ワールドの集大成としてつくられた。 楳図かずお役で主演を務めたのは、歌舞伎俳優の片岡愛之助。また、楳図作品の大ファンとして知られ、親交も深かったタレントの中川翔子が主題歌を提供し、重要な役で友情出演も果たしている。上映スケジュール、チケットの予約は劇場公式サイトを参照。 ■ストーリー 人気漫画家・楳図かずお(片岡愛之助)のもとに、彼の生い立ちを本にしたいという取材依頼がきた。担当編集社のさくらは(舞羽美海)は楳図独特の創作の原点には亡き母・イチエ(真行寺君枝)が影響を及ぼしていると知り、楳図の生まれ故郷の山村を訪ねるが、謎の怪奇現象が次々に起こりはじめ…。 監督:楳図かずお 脚本:楳図かずお、継田淳 出演:片岡愛之助、舞羽美海、中川翔子(友情出演)/真行寺君枝 配給:松竹メディア事業部 2014年製作/日本/83分/G