【ONE】DJ引退のフライ級で1位モラエスが3位キンガッドに一本勝ち「チャンピオンイズバック!」、2位若松は12月に試練の外敵狩りへ
2024年11月9日(土)、タイ・バンコクのルンピニースタジアムにて『ONE 169: Malykhin vs. Kane』(U-NEXT配信)が開催された。 【写真】実質1階級上のONEフライ級でモラエスはこの身体! ▼ONEフライ級 5分3R 〇アドリアーノ・モラエス(ブラジル) [2R 4分14秒 ギロチンチョーク] ×ダニー・キンガッド(フィリピン) フライ級王者デメトリアス・ジョンソン(DJ)が引退し、ONEフライ級MMA世界王座は空位に。今回の1位モラエスと3位キンガッドの試合、12月7日の2位若松佑弥の試合は、次の世界王座戦出場につながる可能性がある。 モラエスが王者だった2017年、キンガッドを1R リアネイキドチョークで下しているが、その後キンガッドは6連勝。2019年10月にDJに判定負けし、シェ・ウェイ、エコ・ロニ・サプトラに判定勝ちも、カイラット・アクメトフ、2024年1月の前戦で若松佑弥に判定負けしている。 モラエスは、キンガッド戦後、黒星はジェヘ・ユスターキオとDJの2人に敗れたのみ。2022年3月に若松に3R 一本勝ち後、DJに2度敗れたモラエスにとってベルトを奪還は悲願。キンガッドを返り討ちし、王座戦に名乗りを挙げるか。 1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るキンガッドに、モラエスはすぐにダブルレッグテイクダウン。フックガードのキンガッドは両脇を差してシングルレッグで立ち上がり。そのままロープまで押し込み右差しボディロックテイクダウン。 フルガードのモラエス。腰を切り腕十字も、そこに鉄槌のキンガッド! モラエスはフックガードからパスガード狙いのキンガッドにZガードも左足を外に出すキンガッド。ブリッジのモラエスはシングルレッグで片ヒザ立ちまで戻して立ち上がり。その際で頭を抱えて崩すキンガッド。 しかし下からモラエスはダブルレッグでレッスルアップし、ロープ外に。中央で再開。下のキンガッドはニーシールドも、モラエスは肩固め狙いつつパスへ。戻したキンガッドは下からヒザ十字狙いでゴング。 2R、右ローから先に組んだキンガッドに、足を取りに行くモラエス。そこに蹴りはキンガッド。モラエスは左ジャブ、左インロー。キンガッドも左ボディから右を振る。 右前蹴りから組みの動作にモラエスはスタンドに戻す。ワンツーのキンガッドは右ロー。ともに跳びヒザもモラエスのヒザがローブローに。中断、再開。 キンガッドの踏み込んでの左をかい潜ってダブルレッグテイクダウンを決めたモラエス。右足を外にする。ハーフからフルガードに戻したキンガッド。ヒザで突き放すが、ついていくモラエスにキンガッドは下からキムラ狙い。モラエスは鉄槌、キンガッドはキムラを後方に回そうとするが、その動きを利してまたいで上四方に跳んだモラエス。 キムラを解いて身体を起こしてきたキンガッドに、モラエスはアームインギロチンチョーク! ボディトライアングルで足を組んで引き込み、キンガッドがタップした。 試合後、「チャンピオンイズバック!」と咆哮したモラエスは「父になったばかりなんだ。この勝利を娘に捧げたい。自分の力を証明したかった」と語った。 公式インタビューではモラエスはリース・マクラーレンとの試合を望んでいるが、同じくキンガッドに勝利している2位の若松が、12月に元LFAのナカタニに連勝すれば無視は出来ないだろう。2025年の日本大会はどうなるのか、注目のフライ級王座戦線だ。 試合後インタビューの終わりに、5万ドルコールは無し。モラエスはボーナスは無いのか、と両手を広げてみせた。
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