横瀬町でよこらぼ採択スキンケアプロデューサーが「お肌の悩み相談会」
横瀬町のナチュラルスキンケアブランド「UT Nature」代表の黒木咲希さんが11月9日、Area898(横瀬町横瀬)で「お肌の悩み相談会」を行った。(秩父経済新聞) 【写真】「UT Nature」代表の黒木さん 黒木さんは東京都出身。幼い頃は小児ぜんそくやアトピー、敏感肌などに悩まされた経験があり、思春期の頃は「入院した方がいい」と言われるほど重度のアトピーだったという。20代前半からは独学やセミナーなどで学び、化粧水や石けんなどを自作し始めた。「自分の肌に触れるものはなるべく自作し、市販製品も試しながら、肌のために配慮すべき成分についての知識を深めてきた」と黒木さんは話す。 2016年に横瀬町へ移住。現在は小学4年生の長男を育てながら仕事や家事に励んでいる。2022年8月、横瀬町の官民連携プラットフォーム「よこらぼ」に採択され、横瀬町の特産品を活用した化粧水の実現を目指し、秩父山水や横瀬の緑茶や蜂蜜を使って商品開発に取り組んだ。昨年3月には「UT Nature」を立ち上げ、クラウドファンディングで協力も呼びかけ、同年8月、念願の保湿化粧水を発売した。 黒木さんは自身の経験を踏まえ、肌トラブルに悩む人々に寄り添うため同相談会を企画した。相談会には女性3人が参加。参加者には事前に肌の状態やスキンケアの悩みなどをカウンセリングシートに記入してもらい、情報を共有した。黒木さんは、各参加者が現在行っているスキンケアやメークの方法を確認し、肌質や生活習慣に合わせた方法を提案。後日、具体的な商品名なども含め、各参加者へお薦め商品を伝えるという。 参加した福手さんは「今までスキンケアは軽く済ませたいと思っていたが、黒木さんのアドバイスで季節によっては下地やファンデーションで肌を守ることが大事だと気づかされた」と話す。個別相談後には、全員で気軽に話し合う座談会も開かれ、化粧やスキンケアについての情報交換も行った。参加者からは「店に行くと商品が多くて、何を選べば良いのか分からない」「高価な化粧品を買って使い続けるのは難しい」などの意見が聞かれた。 黒木さんは「SDGsの観点から、なるべく少ないアイテムで使いやすいものを紹介するようにしている。今後も、気軽に参加してもらえる相談会や、『チャレンジキッチンENgaWA』などで行われるマルシェにも出店していきたい。私と同じように肌の悩みを抱える人に、私の経験や知識が役に立てば」と呼びかける。
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