異才ガレ 秀作の美 富山市ガラス美術館で企画展開幕
富山市ガラス美術館の企画展「没後120年 エミール・ガレ 憧憬(どうけい)のパリ」(富山新聞社後援)は1日開幕した。アール・ヌーヴォー様式を代表するフランスのガラス工芸作家で、工芸史に残る一時代を築いた異才ガレが手掛けた秀作の美に来館者が見入った。 ガラス、陶器、家具において独自の世界観を展開したガレの作品109点を展示する。パリ万博に出品するなど、芸術家としての地位を築いたガレとパリの関係に焦点を当て、その創造性に迫る展示構成とした。北斎漫画に登場するコイや、ジャンヌ・ダルクをモチーフにした花器などが来館者の注目を集めた。 開会式が行われ、西田政司副市長、伊東順二名誉館長らがあいさつした。内覧会では土田ルリ子館長が作品を解説した。 展示は来年1月26日までで、観覧料は一般1200円、大学生千円。10日にライブラリー&ミュージアムコンサートが行われる。