[MOM993]関東学院大FW野嶋圭人(3年)_「4年生を勝たせたい」熱意示す“花道猛進”ゴール
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [10.19 関東大学L1部第18節 関東学院大 3-2 桐蔭横浜大 金沢八景G] 【写真】伊東純也ら欧州組9選手の秋冬コーデに大反響「黒髪もステキ」「これはずるい」「まじ俳優レベル」 「4年生を勝たせたい」という思いが結果に表れた。関東学院大のFW野嶋圭人(3年=神戸国際大高)は19日、関東大学リーグ1部第18節の桐蔭横浜大戦で大逆転勝利を導く殊勲の1ゴール1アシストを記録した。 最下位に沈む関東学院大は逆転残留に向けて勝ち点3が欲しい一戦だったが、2点を先行される苦しい展開を強いられた。それでも後半33分、野嶋が右サイドから上げたクロスにFW堀金峻明(4年=九州国際大付高/山形内定)が頭で合わせて1点を返した。 さらに後半39分、センターサークル付近でボールを受けた野嶋がドリブルで前進すると堀金が空けたスペースにボールを運んでペナルティエリア内まで侵入。圧巻の突破力を見せて左足を振り抜き、値千金の同点弾を決めた。チームはDF油野匠栄(3年=中京高)が後半43分に逆転ゴールを決め、残り12分からの3発で創部史上初の1部2連勝を飾った。 勝利に大きく貢献した野嶋は今季レギュラーの座を掴んだが、前節までに挙げたゴールは1。「色々な人にゴールを決めないとダメと言われていた。それは自分の中でもずっと思っていたので多少焦りもあって、今日の試合も何本も外した」といい、待望のゴールに安堵の表情を浮かべた。 またこの日の2失点目は自らのトラップミスから生まれていたこともあり、責任を感じていたという。その中で反撃の狼煙を上げるチームの1点目をアシスト。「峻明くんが決めてくれただけなんですけどちょっとホッとしました」と謙遜しながら振り返った。さらに自身のゴールについても「峻明くんが斜めに動いてくれて自分のコースが空いたので、花道が開いたのでどんどんドリブルしたという感じです」と堀金への感謝を示した。 野嶋は時折「峻明」と堀金を呼び捨てにすることもあり、関係性の良さをうかがわせた。実際「1個上の人はピッチ外でも仲良くしてくれている」といい、野嶋が謙遜していたことを堀金に伝えれば「狙い通りボールが来て合わせるだけだったので、圭人のおかげです(笑)」と先輩も笑顔で返答。学年の垣根を越えて高い一体感が生まれているようだ。 だからこそ残りわずかの今シーズンを笑顔で終えたいところ。野嶋は「思い入れが強いので、この4年生を勝たせたいなというところはずっと思っています」と意気込み、逆転残留に向けて「自分が結果を出してチームを引っ張っていけたら」と力を込めた。