日本ハムに移籍し背番号「41」を披露する福谷（撮影・黒川智章）

　中日から日本ハムへFA移籍した福谷浩司投手（33）が6日、北海道・北広島にあるエスコンフィールドで入団会見に臨んだ。2年契約で総額9000万円プラス出来高（金額は推定）。背番号は「41」に決まった。会見では移籍を決断するまでの思いなどを語った。主な一問一答は以下の通り。 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　－今の気持ちは 　福谷　ドラゴンズに入団したのは12年前でしたけれど、その時とはまた違った緊張感です。すがすがしいですけど、どこか不安な気持ちもあります。 　－どこでも投げる覚悟 　福谷　求めていただくっていうことが僕は本当にうれしく思いますので、そこでもう死ぬ気で腕を振る、考えるというのは死ぬ気で頭を使って考える。そういったスタイルでやっていきたいなと思います。 　－中日でバッテリーを組んだ郡司が専属捕手に立候補していることについて 　福谷　そうですね（笑い）。もちろん彼と組んだ試合は今でも覚えています。それはアリエル（マルティネス）も一緒で。もちろん（同学年の伏見）寅威も含めて、みんなと組んでいきたいです。みなさん素晴らしいキャッチャーなので。もちろん郡司も。なので、全員楽しみです。 　－見てほしいところは 　福谷　自分らしくやって、こうやって評価をしていただいた。だから、そこは自信を持って自分らしく、突き詰めるとこは突き詰めて、元気よくプレーしたいと思うので、そういうところをまず見てもらって、まず名前を覚えていただけたらうれしいです。 　－自身の伸びしろは、どのあたりに期待しているか 　福谷　一番は…メンタルというか感情、情の部分かなと思っていて。過去の成功、失敗が自分の中で足かせになっている感じがしていて。それをどうやって壊し、新しく自分をつくっていった時に1つ先に行けるんじゃないかという部分があります。 　－新しいことに挑戦する上でファイターズが一番いいと判断 　福谷　過去の自分を改めて…と思い始めたのは何年か前からで。だから、ルーキー時代というか若い頃に、こうやって他のチームに移籍するなんてことは全く想像できなかったので。それは頭の中の変化もありますし、家族がいるように環境の変化もありますし。そういった中で、もう1個自分を高めようというか、人生の幅や深みを出していくためには選手として今、外に出て。出たからこそ分かるドラゴンズの良さとか、あらためてもっと分かると思うので。それは出てみないと分からないなとも思いましたし、いろいろな思いがあっての決断でしたね。 　－球団から交渉の席で言われたことは、技術的な部分や将来のビジョンなどか 　福谷　いえ、本当に個人、自分。福谷浩司という投手を。他のチームなのでデータはトラックマンしかないんですけど、トラックマンのデータとか映像を見て2022年はこう、2023年はこうだったよね、2024年はこんな感じだったよねも含めて、それを踏まえて、もっとこうしたら良くなるんじゃないかとか「こういうところが、なんで変えられたんですか？」っていう話もされましたし。そういった話の中で、まずはよく見ていただいているのが素直にうれしかったですし、そこを感じました。