ガソリン大幅値上げへ 国の補助金19日から縮小で190円台へ 離島深刻200円台迫る
南日本放送
18日に急いで車にガソリンを入れたという方も多いかもしれません。あす19日から、政府のガソリン補助金が段階的に縮小されるのに伴って、鹿児島でも値上げの動きが出始めています。中でも離島はレギュラー価格が200円に迫りつつあります。 (記者)「鹿児島市内のガソリンスタンドです。普段から給油の列ができているということですが、きょうは横断歩道を越えたあちらの方まで長い列が続いています」 こちらのガソリンスタンドでは、午前中から多くの人が駆け込みで訪れていました。 (給油に来た人)「ガソリン価格が上がるということで来た。同じ量でお金が高くなるのは厳しい」 (給油に来た人)「積み重なるので、できるだ安い価格が続いた方がいい」 値上げの背景にあるのが、国がガソリンの元売り事業者に出す「ガソリン補助金」の縮小です。もともと国がコロナ禍の経済対策として始めたものでしたが、今月19日と来年1月16日の2回にわけて段階的に縮小します。 こちらのスタンドでは、18日はレギュラーガソリン1リットルあたり165円ですが、あす19日からは縮小分の5円ほどを値上げする予定です。 (エコスタンド・中村哲人統括マネージャー)「ガソリンはただでさえ高い状況なので、消費が落ち込むことが見込まれる。家計にも負担がかかると思う」 県内のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格は、国の補助金によって、この1年間は181円から183円台に抑えられていました。しかし、石油情報センターによりますと、補助金の縮小で、1月半ばまでに今より5円ほど、2月半ばまでに今より10円ほど値上がりするとみています。 さらに深刻なのは離島です。奄美大島のこちらのスタンドでは18日は194.7円で、先月より5円上がっていました。来月は200円に迫る見込みで、ロシアのウクライナ侵攻後の最高値を上回る可能性も出ています。 (給油に来た人)「高いね。こたえる」 なお、灯油への国の補助金も段階的に縮小され、県内の今月16日時点の平均小売価格は18リットルあたり2306円と、前の週より24円値上がりしています。
ガソリンや灯油は年末年始の移動や寒さ対策に欠かせないだけに、家計への影響が広がりそうです。
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