【要注意】「痩せられない人」と「結果を出せない人」に共通する口グセ
流行のダイエット法は、たいてい何かを制限することが多い。だから意志力の差によって、結果を出せる人と出せない人に分かれる。ところが、イギリスで話題の減量プログラムは「意志力は不要」「食事は満腹感を重視」「カロリーや糖質計算なし」で、参加者たちは平均16キロ減量、糖尿病の改善、血圧低下など、科学的に効果が実証された。 オックスフォード大学医学部を首席卒業後、食欲や体重管理を研究する減量専門医のサイラ・ハミード氏によれば、「規則に従うのではなく、科学の仕組みを“利用する”だけで、減量成果をもたらす」という。 今回、ついに日本語版が刊行されるサイラ医師の著書『英国の専門医が教える 減量の方程式』は、ダイエットが長続きしなかった人、年末年始食べ過ぎた人、確かな減量法を知りたい人にぜひ読んでほしい1冊だ。14の減量プログラムを収録する本書から、一部を抜粋して特別にお届けする。 ● 「言葉」がダイエット成功を左右する 自分に話しかけるときに使う言葉は、あなたが耳にする中で最も強力な言葉です。なぜならそれは信念を形成し、信念が結果につながるからです。 「そんなことはない、上司やパートナーや友人に言われる言葉のほうが、はるかに影響力があるはずだ」と思うかもしれません。しかし、私たちにとって何よりも大きな助けや妨げになる言葉は、自分自身に語りかける言葉なのです。それは、体重と健康の問題にも当てはまります。 ● 痩せられない人がよく言う言葉 「だといいな」という表現は、気をつけなければならないフレーズです。これは、求めている結果が自分のコントロールの範囲内にないことを暗示する疑いの言葉です。もし1マイル4分の壁を初めて破ったロジャー・バニスターが「1マイルを4分で走れたらいいな」と言っていたら、成功の可能性は低くなっていたでしょう。 「痩せたらいいな」ではなく、「私は痩せる」とか「必ず減量する」といった、確信に満ちた言葉を使いましょう。 他にも、あなたが痩せて健康を取り戻すのを妨げているかもしれない言葉に、「ええ、でも……」があります。 自分の言葉に注意してみると、行動を起こさない理由として「ええ、でも……」という表現を使っていることに気づくかもしれません。 たとえば、食事時間を守れない理由を、次のように説明しているかもしれません。 「ええ、でも家族が遅い時間帯に食事をするのが好きなので」「ええ、でも私の1日のスケジュールは読めなくて、食事の時間を決められないので」 「ええ、でも……」は、問題に対する解決策を実現させる可能性を遠ざけます。 こうした表現を容易に使わないことで、痩せて快適な気分で生活するためにプログラムのツールを使うことにもっと積極的になれます。 (本稿は、『英国の専門医が教える 減量の方程式』を一部抜粋・編集したものです)
サイラ・ハミード/児島 修