【NBA】サンズはスパーズに快勝も、ドライブの際に相手選手の足を踏んだケビン・デュラントが足首の捻挫で再び離脱
「ケビンの状態を見守りながら戦い続けるしかない」
サンズはスパーズとのロースコアゲームを104-93で制したが、ケビン・デュラントを再びケガで失うことになった。第2クォーター残り4分半、サンズがトランジションを繰り出す場面で、スパーズが守備に戻り切れていない状況を見たデュラントはドライブで攻め込んだ。この際に食い下がったジュリアン・シャンペニーの足を踏んでしまい、左足首を捻挫した。 そのままフリースロー2本を投じてしばらくはプレーを続け、プルアップジャンパーでさらなる得点を決めている。だが、ここでデュラントはベンチに交代を求め、その後は戻って来なかった。 それまで16分のプレーで13得点4リバウンド2アシストと活躍していたデュラントが抜けた穴は、ベンチから出たグレイソン・アレンとロイス・オニールが埋め、第3クォーター途中に1ポゼッション差まで詰められるも、再び突き放して勝利を収めた。 だが、心配なのはデュラントの状態だ。今シーズンのサンズは好スタートを切った後、デュラントの戦線離脱とともに失速。彼が復帰して持ち直したところだった。ケガをした後に短い時間ながらもプレーを続けたことから、ひどいケガだとは思えない。それでも彼は無理をしなかったし、チームもそれは望まなかった。検査の結果、デュラントは1週間後に再検査を受けることになる。 サンズを率いるマイク・ブーデンフォルツァーは「これもリーグの一部だ。誰かが欠場するたびにメンバーを入れ替えて戦っているのは我々だけではない」と言う。「誰がプレーできて誰がプレーできないかにかかわらず、全員が良いプレーを学び、身に着けることが大事だ。デュラントが不在の間は、他の選手により多くの出場機会が巡って来る。だからケビンの状態を見守りながら戦い続けるしかない」 29得点を記録したデビン・ブッカーも同じ考えだ。「誰もが経験することだし、どのチームも対処しなければならないことだ。シーズンの後半、そしてプレーオフには何が起こるか分からないからね。それでも乗り越えなきゃいけない。シーズンが終わった後には誰もケガ人のことなんか覚えてないんだから」 昨シーズンもケガ人が多く、デュラントとブッカー、ブラッドリー・ビールの『ビッグ3』が揃う機会はなかなかやって来なかった。彼ら3人の、また他のチームメートも含めたケミストリーの構築は大幅に遅れ、それが焦りを生んだが、このトリオはもう2年目を迎えており、昨年のこの時期に比べれば心配は少ない。 それでも、今シーズンにデュラントが出場した試合はこのスパーズ戦も含めて11勝2敗、デュラント不在の試合は1勝6敗と、明暗ははっきり分かれている。ただ、ここで彼が無理をすることに意味はない。デュラント不在での戦い方を確立し、結果を残して自信を付けるしかない。