【MLB】ガーディアンズ・ボート監督が史上最速、ブリュワーズ・マーフィー監督は球団初の最優秀監督賞を受賞
日本時間11月20日、全米野球記者協会の投票で決まる最優秀監督賞が発表され、ア・リーグはガーディアンズのスティーブン・ボート監督、ナ・リーグはブリュワーズのパット・マーフィー監督がともに就任1年目での受賞となった。ボート監督は2022年まで現役でプレーしており、引退後2年での受賞はジョー・ジラルディの3年より短く、史上最速記録を更新。一方、マーフィー監督はこれまで全30球団で唯一、最優秀監督賞の受賞者がいなかったブリュワーズにおいて、初めての受賞者となった。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ ボート監督は昨季限りで勇退した名将テリー・フランコーナ(来季からレッズの監督)の後任として監督に就任。現役時代から人間性やリーダーシップへの評価が高く、「将来の監督候補」と言われていた人物だが、引退からわずか2年、監督就任1年目でチームを地区優勝に導いた。 ア・リーグ最優秀監督賞の投票では、30人中27人から1位票を獲得して圧勝。2位はロイヤルズのマット・クアトラーロ監督(1位票2)、3位はタイガースのA・J・ヒンチ監督(1位票1)で、4位にアストロズのジョー・エスパーダ監督、5位タイにヤンキースのアーロン・ブーン監督とアスレチックスのマーク・コッツェイ監督、7位タイにツインズのロッコ・バルデリ監督とレッドソックスのアレックス・コーラ監督が続いた。 マーフィーは大学野球の名将として知られていた人物であり、教え子であるクレイグ・カウンセルの下でベンチコーチを務めてきた。そのカウンセルがカブスへ移籍したため、カウンセルの後任としてブリュワーズの監督に就任。パドレス時代の2015年に監督代行を務めた経験はあったが、フルシーズン指揮を執るのは今季が初めてであり、主力の移籍で苦戦が予想されていたチームを見事に地区優勝に導いた。 ナ・リーグ最優秀監督賞の投票では、30人中27人から1位票を獲得。ほかの候補者たちに大差をつけての圧勝だった。2位はパドレスのマイク・シルト監督(1位票1)、3位はメッツのカルロス・メンドーサ監督(1位票1)、4位はダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督、5位はフィリーズのロブ・トムソン監督(1位票1)。6位以降はブレーブスのブライアン・スニッカー監督、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督、カージナルスのオリバー・マーモル監督という顔ぶれだった。