小島よしお「一発屋」からの逆転劇「子どもにマネされたくない芸人」が「年間100本超の子ども向けライブ」に呼ばれるようになるまで
ちなみにアドバイスをくれた先輩はてっきり「お前は子どもが好きだし、向いているから」という意味だと僕は思っていたんですが、どうやら違ったみたいで。「お前は何やってもダメだから消去法で提案した」と後から言われていたことが最近判明しました。都合よく解釈するのが僕の長所です(笑)。でも、それがいい方向にいったので、周りの方のアドバイスを聞いて、とりあえずやってみることって大事ですよね。 ── 早稲田大学の教育学部ご出身でもいらっしゃいますから、子ども向けの活動をするにあたって、「教育」という側面でも何かビジョンがあったのでしょうか?
小島さん:子ども向けに活動を始めた頃は特にそんな意識はありませんでした。僕はむしろ「子どもにマネされたくない芸人」として、世の中的には「教育によくない象徴」とされていましたから。「子どもの教育云々」というよりも、単純に「子どもが盛り上がるライブをやろう」っていう気持ちのほうが大きかったですね。 ただコロナ禍になったことで、「子どもたちのために何かできないかな」と思うようになりました。そのきっかけをつくってくれた作家さんと一緒に始めたのが、YouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」。ここで教育動画を始めたんです。そこから世間の見る目が変わってきたかもしれません。
── 2021年からはニュースサイトで子どものお悩み相談に答える連載「ボクといっしょに考えよう」もスタートしましたし、子どもの目線に寄り添った、小島さんの実体験を交えたアドバイスが大人にも子どもにも好評で、書籍化もされています。世間も小島さんに「教育者」のようなイメージを持つ人も増えてきたように感じます。 小島さん:本当に何か意図して始めたことではないんですけど、自然とそういう仕事が増えましたね。と同時に、ライブ会場に子どもたちが増えてきました。コロナ禍で始めたYouTubeチャンネルの効果もあり、時代の変化とともに僕を見る周りの評価が変わっていったのかなと思います。
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