鎌田大地がラツィオ退団への経緯明かす「元々は残る予定だった」
日本代表は3日、千葉県内でアジア2次予選・ミャンマー戦(6日・ヤンゴン)に向けた合宿をスタートした。足の違和感で別メニューだったDF長友佑都(37)=FC東京=を除く25人で練習を行った。昨年11月のミャンマー戦以来の代表復帰となったMF鎌田大地(27)は、今季プレーしたイタリア1部・ラツィオ退団を明言。移籍先はプレミアリーグ・クリスタルパレスが有力。日本代表は4日にミャンマー入りする予定。 約7か月ぶりの代表でも、ひょうひょうとした鎌田のスタイルは不変だった。実戦形式ではボランチに入り、チームメートとの感覚を取り戻すようにパスをつないだ。「代表とラツィオでやっていることも全然違う。また選手としては良くなった、と思っている。代表で求められていることをしっかりやりたい」と語った。 ドイツ1部・フランクフルトからラツィオに移籍した今季は、苦境も味わった。1年契約で加入した新天地へのフィットに時間を要し、シーズン中盤まではベンチに座る時間が続いた。しかし、今年3月にサッリ監督からトゥドル監督へと交代以降はポジションを確保。リーグ戦29試合2ゴールで今季を終え「イタリアのサッカーに合っていないんじゃないか、と考えた時期もあったけど、そうじゃないと自分の中でははっきりした」と手応えをつかんだ。 ラツィオからは契約延長を求められたが、単年契約を求めた鎌田側の条件を、ラツィオ側が受け入れず破談。「元々は残る予定だったが、交渉がまとまらなかった。お金とかは十分もらっているし、(単年以外は)何も要求していなかったんですけど、うまくかみ合わなかった」と明かした。 新天地はプレミアリーグのクリスタルパレスが有力。「サッカーはこんなものなので仕方ない。こういう状況を悪いとは思っていない」と鎌田。独特の攻撃センスとトップ下からアンカーまでこなす柔軟性も持つ27歳。イタリアでの経験も糧に、森保ジャパンでもさらなる飛躍を目指す。(金川 誉)
報知新聞社