落合監督が熱く語る偉業!元中日・岩瀬仁紀のセーブ記録達成を振り返る
イニング跨ぎ多めの年
2005年のシーズンで岩瀬さんが登板した記録を見ると、イニング跨ぎをした試合が多くありました。 岩瀬「8回までピシッと投げてくれる人がいたら、もっと楽だったかもしれないです(笑)」 辛辣ですが、セーブを積み重ねてきた岩瀬さんだからこそのコメント。ちなみにこの年優勝したのは、岡田彰布監督が率いた阪神でした。 当時ドラゴンズの監督は落合博満さんでしたが、阪神に10ゲーム差の2位に終わりました。岩瀬さんはペナントレース優勝が難しいとわかった段階で、個人記録狙いに割り切ったのでしょうか? 岩瀬「自分がそうだったのか、記録に対しては、すごく気を使って使ってもらったなっていうのがありますよね」
テンションの高い岩瀬
さらに番組では、試合後に行われた岩瀬投手のヒーローインタビュー音声を聴きました。 「今日は緊張しましたね!普段のゲームとは違ったんで。より一層緊張したというか記録を意識してたんで、やっぱり緊張しました。1年間頑張ってこれた成果がこの46セーブになったと思うんで、1年間怪我なくやってこれたことが良かったですね」 その声は興奮気味に聴こえます。インタビュアーも宮部アナ同様に「静かな岩瀬さんが、最後の瞬間大きなガッツポーズでしたね」と指摘。試合を見続けていた人は、普段と違う岩瀬さんに気がついていたようです。 ヒーローインタビューの音源を聞き終えて再びスタジオに。 高田「こんなにテンション高い岩瀬さん、ないですよ」 岩瀬「僕、何回どもってんですかね(笑)。自分のために頑張ったから、余計緊張してたってんですよ」 高田「プロ野球選手にはそういう瞬間があってもいいですよね」 岩瀬「狙える時は狙わないとっていう気持ちはありましたから。ただ、それはチーム事情があって、優勝争いしてる時はそういうった感覚は捨ててましたけどね」
言葉はなくとも信頼がある
記録を達成したにもかかわらず、意外にも岩瀬さんは、落合監督からは声をかけてもらっていないとのこと。 「この試合を克明に覚えている」と言う高田アナ。その理由は落合監督の発言にありました。 この日、高田はレポーター担当で、試合終了後に落合監督の取材を行いました。落合監督は記者たちに向かって、こう言いました。 「いいか?46という数字はとてつもない数字なんだ」 そして、この数字の価値やすごさを懇々と説明していたそうです。 高田「落合監督が熱く語ったシーンが、私にはすごく珍しく映ったんですよ。だから私にとってもすごく印象に残っている試合だったんです」 岩瀬「マスコミにそういう話をして、本人にはしないっていうのは、星野監督も落合監督も似てますよね。ただ言えるのは、すごく信頼して使ってもらってましたね」 高田「今日一番いいまとめじゃないですか?」 岩瀬「ドアラのコメントよりかはいいですよね(笑)」 スタジオは笑いに包まれました。 (尾関)