早朝に荷物を抱え車道に座り込む女性、住所尋ねても確かな返答なく...通りかかった警備員が保護
福島県会津坂下署は11月28日、自力での移動が困難となった高齢女性を助けたとして、会津坂下町の警備員加藤敏範さん(66)に署長感謝状を贈った。 同署によると、同11日早朝、車で出勤中だった加藤さんが両脇に荷物を抱えながら車道上で座り込んでいる女性を発見した。心配して声をかけたところ「病院に向かう途中」と言われたという。 加藤さんはひき逃げの被害などを懸念したが、女性にけががないことを確認。その上で自宅の住所などを尋ねたが、確かな返答を得ることができなかったため、同署まで送り届けた。その後女性は家族と合流できたという。 贈呈式は同署で行われ、伊藤栄規署長が加藤さんに感謝状を手渡した。加藤さんは「警備の仕事には第三者をいたわるという使命があり、貢献できて良かった」と語った。
福島民友新聞社