鹿児島で未明に線状降水帯 土砂崩れ、冠水、倒木で住宅半壊…少しの雨でも土砂災害のおそれ
南日本放送
薩摩、大隅地方では未明に線状降水帯が発生し、21日朝にかけて記録的な大雨となりました。雨のピークは過ぎましたが、少しの雨でも土砂災害のおそれがあり、警戒が必要です。 停滞する梅雨前線と低気圧の影響で、薩摩、大隅地方は未明から非常に激しい雨が降り続き、気象台は午前5時半前、線状降水帯の発生情報を発表しました。 雨のピークは過ぎましたが、降り始めからの総雨量は、指宿市で450ミリを超え、24時間雨量としては観測史上1位を更新しました。 大雨で鹿児島市喜入前之浜の国道226号では、道路脇ののり面が高さ20メートル・幅30メートルにわたって崩れ、のり面のそばを通る指宿枕崎線の線路と国道に土砂が流れ出しました。当時、国道を走行中の車2台が土砂に巻き込まれましたが、逃げ出し、無事だったということです。 また、指宿市岩本地区では21日朝、倒木で住宅1棟が半壊しました。けが人はいませんでした。 鹿屋市吾平町では21日朝、肝属川近くの道路が冠水し、車が立ち往生しました。 薩摩、大隅地方に出ていた大雨警報はすべて解除されましたが、22日の朝から昼前にかけて1時間に40ミリの激しい雨が降る見込みです。 今後、少しの雨でも土砂災害のおそれがあり、警戒が必要です。
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