「頭で思っている感覚と違う」講習会で記者が飲酒運転体験 身をもって体験した飲酒運転の怖さとは 鹿児島
鹿児島テレビ
年末に向けての忘年会シーズン、外でお酒を飲む機会も増える時期です。 そんな中、絶対にやってはいけないのが飲酒運転です。 こちらは2024年1月から10月末までの、飲酒運転による県内の交通事故の件数と死傷者数です。 いずれも前の年の同じ時期より増えていて、死者については大幅に増えています。 そんな飲酒運転の危険性を知ってもらおうと、実際に酒を飲んで運転する飲酒運転の体験講習会が鹿児島県姶良市で行われました。 記者が体験してきました。 9日、姶良市の県運転免許試験場で行われた飲酒運転の体験講習会です。 坂口輝記者 「試験場のこちらのコースを飲酒前と飲酒後に運転してその違いを比較するということで、私が実際に体験してみます」 飲酒前の運転では、コースに設けられたS字や直角のコーナー、そして、コーンの間を左右にかわすスラロームを難なくクリアできました。 続いて、飲酒運転を前に缶ビール3本とレモンサワー1本を飲みます。 呼気を測定すると、基準値の3倍のアルコールが検知されました。 本来であれば免許取り消しの対象です。 坂口記者 「350ミリの缶を4本飲んだが、結構、体が火照ってきて酔っ払っている感覚がある」 この状態で運転に臨みます。 飲酒前は難なくこなせたS字ですが... 指導員 「おーっと、乗り上げましたね」 坂口記者 「ああ…」 内側に乗り上げてしまいました。 スラロームでは... 指導員 「ちょ、おおっ」 坂口記者 「あー」 その後、切り返しますが... 指導員 「おおー」 坂口記者 「あー、当たってますね」 指導員 「後ろがあたってますね」 もう一度切り返したものの... 坂口記者 「あー。でも前も当たるなこれ。あー。全然ダメですね。前がやばいかも。あー。当たったな」 飲酒運転では直角コーナーにもぶつかった記者。 正常に運転できない事を身をもって味わいました。 坂口記者 「頭で思っている感覚と実際の車の感覚が違って、とても正常に運転できるような状態ではなかった」 鹿児島西警察署・松田健史交通課長 「アルコールは少量でも確実に脳の機能を麻痺させ、注意力や判断力を鈍らせる。“飲酒運転をしない、させない”ことの徹底をよろしくお願いします」
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