6割は「新NISA」口座の開設がまだ。〈シミュレーション〉55歳から新NISAを始めたらどうなる?
2024年1月から「新NISA」が始まり、2ヶ月以上が経過しました。 人生100年時代と言われるようになった現代においては、年金だけに頼らない老後の資金づくりを自分自身で進めていくことが重要視されています。 【調査結果をみる】新NISA利用の実態調査。22%が新NISAの口座をすでに開設しており、17%が今後開設予定 そんな中、新NISAが開始されたことをきっかけに、資産運用にチャレンジしようと考えている人も多いでしょう。 本記事では、新NISAの概要とともに、新NISA利用の実態調査について紹介していきます。 「実際にNISAを利用する場合、どのくらい利益が期待できるのか」のシミュレーション結果も掲載しているので参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
そもそも「新NISA」って?概要をおさらい
NISAとは、NISA利用時に利益が出た場合、利益に対して税金がかからなくなる制度を指します。 本来であれば、株式や投資信託などの金融商品に投資をすると、利益や配当に対して税金がかかりますが、NISAを利用すれば非課税となるため、投資をする人には「お得な制度」といえます。 以前から存在していたNISA(少額投資非課税制度)ですが、2024年より現行制度から内容が大きく変わり、新NISAとなりました。 大きな変更点としては「年間投資額の増額」と「非課税保有期間の拡大」です。 以前までのNISA制度は、年間投資枠が少なく、つみたてNISAの場合は年間で40万円しか投資ができませんでしたが、新NISAからは年間投資枠が大幅に増額しました。 さらに、非課税保有期間も短く設定されており老後資産目的に長期投資をするにはやや不向きでしたが、非課税保有期間が「無期限」となったことで、老後資産の運用目的で活用しやすくなったのも嬉しい点です。 非課税保有期間が「無期限」であることから、どの年代でNISAを始めても運用限度額に到達しない限りは、生涯NISA制度を利用して資産運用を続けられます。 長期的な資産運用の強みは、利益が雪だるま方式で増えていく「複利の効果」を活かしやすいことのため、新NISAで長期的に資産運用すれば、利益が期待しやすくなるでしょう。